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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

未知との遭遇およびカフカのフィギュア(ラ・ベニッソン・デユ)

2016.08.オーヴェルニュの旅 その91

大名ツアーの一日の最後は、友人宅へと帰路に就いた道沿いにあるこちらへの訪問でした。




ラ・ベニッソン・デユLa Benisson Dieuの修道院Abbayです。
ここは、教会そのものへの興味というよりも、ロケーションとそのたたずまい、全体の雰囲気が素晴らしい場所です。
村のはずれに広がる緑の只中、かつてはさぞや立派な修道院であったろう、と容易に見て取れる雰囲気です。




美しく整備された芝生の中に、今は、もう姿もかなり後代に変えられてしまった教会だけが残っているのですが、当時は、ここに修道院だけがあるような、人里離れた場所であったに違いないのです。




木々は後退していますけれど、修道院が栄えていた時代には、もっと周囲にこんもりとした林や森が迫っていたのではないでしょうか。ある程度までは、畑などのために開墾された土地があったろうとは思いますが、これほど開けた場所であるとは思えないです。
今は、すっかり平地で、影のないあっけらかんとした空間になっています。

そして、おそらく寺町のように、近在の集落も発展した時期があったのかもしれませんが、修道院を中心にした村という形にはなっていないので、周囲も巻き込んで土地全体が発展したような規模の修道院でもなかったのかな、と思います。




大きい割に、地味な様子の教会。もちろん入ってみました。




ただもうすっきり。
何もなさそうですよね。でも、引き返す前に、天井を凝視してくださいね。




こういう場所って、なんていうんですっけね。ヴォールトのリブのクロスする場所に、メダイヨン?思いっきり変な形の人が、張り付いています。




未知との遭遇的な人たち、笑。
こういうのがあるっていうことは、柱頭とかにも、もしかすると面白いものがあった可能性は高いです。




この人は、祝福の印でしょうかね。Vサイン的なポーズですけれど、キリストではありえない場所だしスタイルだしねぇ。

こちらの方などは、ほとんどザムザ入っている感じですよ。




どんなところでも、何かしら出会いがあって、びっくりしますし、こういう独創的なものは、なりは小さくても、ちょっと得した気持ちになります。

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  1. 2019/03/20(水) 05:43:57|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

何だか面白い形のものがありますね!
PCの前に座っている時間がとれなくて
あまりご訪問できていませんが、、、
またそのうち 拝見にうかがいます!

ナイス・ポチ!
  1. 2019/03/20(水) 07:23:00 |
  2. URL |
  3. Atsuko #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> Atsukoさん
今、ご修行中ですよね?
どうぞごゆっくりと来てください。どうせアップもごゆっくりなんで、笑。
  1. 2019/03/20(水) 22:34:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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