2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ+α)の旅その9
「ここは行くべきなのかどうなのか」、と悩んだ場所として、結果、前回のサン・ポワンは、それなりに見どころもあり、満足度もありましたが、さて、ご近所のこのふたつは、どうかというと。

トラマイユTramayesのサン・ジャン・バプティスト(洗礼者ヨハネ)教会Eglise Saint-Jean-Baptist(住所Place de l'Eglise, Tramayes)。
到着したとき、開いているのを認めたので、取るものもとりあえず入場しました。しかし。

これは萎えます。それも相当に。本当にキラキラの漆喰ぬりぬりで、風情どころか、何かあるかも、というかすかな期待すら裏切るピカピカです…。
ブルゴーニュのサイトで、それなりに評価されていたのは、おそらく、これのためだと思います。

ファサード側にある、鐘楼の装飾です。本当にわずかな部分ですが、確かに、この辺りのロマネスク教会の様式を踏襲した塔になっています。

でも、こんなになっちゃったファサードの上に、ちょっぴりだけだから、うーん、通過点として有効な場所でもないし、ここは、端折ってオウケイな教会だと思いました、正直。ごめんなさい。
この辺、マイナー教会地域で、全体を端折るか、とりあえず行ってみるか、という選択を迫られる場所で、要は行ってみたわけなんで、当たる確率が結構低いだろうことは想定済みですが、それでも、がっかりはしますよね。
とかなんとか思いながら、来るという選択をした以上、一応回るわけです。
でもね、この辺りは、結構山道で、迷いながらですから、気持ちも迷いつつで、そういうのって、私みたいに、一応欧州に住んでいるから次がある、という部分も含めて、そうするべきかと迷い満載、修行旅の辛いところです。
次の村は、結構迷ったんです。ここっぽいな、と思った場所で駐車場があったので、やっと駐車して、鐘楼のおかげでわかった次第。

村は、斜面に張り付いているようなロケーションなんでしょうね。下の方に駐車場があって、教会が上の方にあるのがわかりました。

地域の幹線道路沿いなんですが、こういう感じなんで、走っていても、なかなかわからなかったりするんですよねぇ。そういう場合、尖頭状になっているケースが多いフランスの鐘楼は、ランドマークとして、かなり有効ですねぇ。四角いだけの鐘楼だと、なかなか遠くからの目視は難しいですが、尖頭だと、結構とんがっていて、見えやすいですからね~!

トランブリーTramblyのサン・パンタレオン教会Eglise Saint-Pantaleon。
駐車場からのアクセスが良くわからなくて、変に遠回りをしてしまったのですが、そのおかげで、最短距離を行ったのでは、おそらく出会わなかったものに、遭遇しました。

遊歩道のような道沿いに、ショーケースが並んでいて、青空博物館とでもいう位置づけなんですかね、化石がずらりと。おそらく、地域で発掘されたものと思われます。化石掘り放題な地域なんですかね。まぁ、実際かなりの田舎だし。
シダ類が多かったようですから、かつて海底だった、ということではなく、ちゃんと陸だったということなのかな。
さて、肝心の教会は、ここでも、こんな感じです…。

漆喰ぬりぬりされると、本当に時代も何も不明となりますから、困ったもんですよ。ただ、ここでは、後陣部分は、一応オリジナルの雰囲気、わずかながら、遺されておりました。

本当にね、わずかで。ただ、基本構造と、小さい円柱と柱頭と。それでも、こういう出会いは、逆にありがたみが増して、心から嬉しかったりします。

ここも、それなりに訪問価値として挙げられるのは、鐘楼だと思います。

後陣側の眺めは、こうしてみると、それなりの風情は保っているかもね。

付け足しみたいな円柱系の塔は、鳩塔かしらん?
後陣には、軒持ち送りも少しだけ、ありました。

こうやっていいとこどりで見ていくと、ギザギザのライオン歯帯にしても、なんか、結構見どころあるじゃん、と思いますね。現場では、あーあ、という気持ちだったの覚えてますけれど、笑。
やっぱり、行ってみないとわからないな、本当に。
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- 2019/06/11(火) 05:58:39|
- ブルゴーニュ・ロマネスク
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