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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

素朴なぐるぐるはいつも嬉しい(ファルジュ・レ・マコン)

2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ+α)の旅その17

前回のル・ヴィラーから、ほんの3、4キロ、車で10分足らず、という近さの村が、次の予定。ロマネスク密集地だと、こういうパターンが結構ありますけれど、近くにたくさんあるって、結構疲れます。
ちょっと運転して、到着して、荷物を抱えて車を降りて、見学して、また車に乗り込んで、ナビに次の目的地の地図を入れて、運転して、という繰り返しは、そのルーティンも含めて、あまり続くとうんざりしたりします。

これまでは、ナビとしては、外付けトムトム派だった私(田舎に行くと、ネット接続不可のケースが意外と多いのと、接続制限のあるスマホを使うと、容量が不足する危険も出てくるため、スマホは基本使いません。アナログ人間です、笑)。明らかに問題がないと考えられる田舎では、ナビをつけっぱなしで放置して、見学をしていましたが、ちょっとでも危ないと思うときは、ナビを外して、外から見えない場所に放り込む、という作業もあったので、それもかなり煩わしいものでした。この辺は、ちょっとイタリアの現実に慣れすぎているのかもしれませんけれども、用心に越したことはないですからね。
しかし!先月新車が来まして、組み込みのナビもオプションで付けました!だから、しまったり出したりの行程だけでも、節約できます。っていうか、今更何寝ぼけたこと言ってるの、とか、デジタル世代の方々には言われそうです…。

さて、次の目的地も、確か道沿いにあったものと思います。

2018 france centre 239

ファルジュ・レ・マコンFarges-les-Maconのサン・バルテルミーEglise Saint Barthelemy教会(毎日8-18、カギは市庁舎)。

いかにもこの地域、という鐘楼と後陣のすっきりしたお姿。後陣に無粋にくっついているささえ柱みたいのは、後代のものなんでしょうか。わたし的には、これは無粋という以外の何物でもないのですが…。

事前に、毎日開いているような情報を得ておりましたが、訪ねた時はクローズ。カギはおそらく市庁舎にあったのでしょうが、そして、村の入り口に市庁舎があったことは確認していたのですが、間違いなく昼休みの時間でしたし、自分も実はランチを求めたい気持ちの方が強くなっていた時間でしたし、カギを探すことに執着する気持ちはゼロ。もちろん、「中が結構地味で、石積みはよい感じながら、見るべきものはゴシック時代のフレスコ」という情報を得ており、それなら、いいか、という気持ちが働いたことも確かです。

それに、このとき、焼け付くように暑くて、ぜえぜえしていました。あの乾いた空気感、よく覚えています。ああいう暑さって、気力を奪いますよね。
つい2週間ほど前のミラノで、連日40度に達さんばかりの日が、数日続きましたが、もうね、やる気とかそういうもの、消滅しますよね。だから、常日頃、暑い中で生活や仕事をする人々って、すごいと思います。ま、我が家もいまだにクーラーのない生活をしていますが。

その分、外観はしっかりと観察いたしました。ちょっと楽しいんですよ。

2018 france centre 240

例えば、側壁の上の方に、あれ?と思うと。

2018 france centre 241

なにこれ、なにこれ~みたいなものがあったりするんですよ。

2018 france centre 242

色々と失われちゃったり、様式も混在して、一見面白みのないファサードの扉周りにも。

2018 france centre 243

古い時代っぽい浅浮彫。素朴なぐるぐるや花モチーフ、かなり好みです。
今度行く機会があれば、やはり横着しないで、カギは借りた方がよいかもね。

今度行ったときに思い出すように、ファサード前の風景を張っておきます、笑。

2018 france centre 244

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  1. 2019/07/15(月) 00:17:22|
  2. ブルゴーニュ・ロマネスク
  3. | コメント:2
<<食事とトイレと教会と…(ユシジ―とビシー・ラ・マコネー) | ホーム | 農機具展示スペースって(ル・ヴィラー)>>

コメント

実をいいますと、最近、 というか、ドイツロマネスクや ビザンティンを観て以来、 憑き物がおちたようにロマネスクへの関心がなえてきています。 
ロマネスク歴 25年くらいになると、さすが、二股人魚とか鳥、 ライオンが角で顔が一つ胴体二つ、とか もういいわ、 という気になってきています。(壁画は別),それよりもう少し幅を広げて観てみたいのです。
年齢から海外旅行から撤退すべき、という脳からの指令が影響しているものとも思います。あと1年くらいでしょうか?
これまで気になっても行けなくて後回しだったところに行っておかなければ、 という気持ちがあるのです。 それでギリシャに行ったわけです。
Romanesque好きは好き、モチーフ的に少し時代が下がりそうですが下から二番目の左側の柱頭、はやはり、いいなあとじっくり見させていただいています。
自分でじかにみることは だんだんかなわなくなってきそうです。これからはcorsaさんのblogでたよりです。

海外らのコメント禁止、設定のところを調べて 気が付きました。 チェックをはずしましたので、どうかよろしく。

  1. 2019/07/19(金) 01:53:24 |
  2. URL |
  3. yk #C8Q1CD3g
  4. [ 編集 ]

返信遅れました~!

YKさん、返信遅れてすみません!
また、海外からのコメント設定、変えていただいてありがとうございます。また、遊びに行かせてくださいね。
ロマネスク、25年ですかぁ。私など、まだ足元にも及びませんので、自分がどうなるかは不明ながら、飽きる日が来る可能性はあるだろうなぁ、とは思います。ただ、こちらにいると、気合を入れなくても身近にあるので、ちょっとした遠足の行き先というような位置づけでもあるので、どうなったとしても、なんとなくは見続けるように思っています。
ロマネスクを始めてから、中世という概念の幅広さにあきれつつ、さかのぼれば遡るほど、好みだったり、ということもあり、初期キリスト教やビザンチン、そしていきなり古代と、興味の幅が広がります。それまでの、ローマやルネサンスだけを避けて広がるのが面白いと思っています。秋のテッサロニキ訪問では、貴サイトを大いに参考にさせてもらうつもりです~!
  1. 2019/07/30(火) 21:46:50 |
  2. URL |
  3. corsa #swS.pImU
  4. [ 編集 ]

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