ヴェネチア・ビエンナーレ2019 11
台風19号、大変だったようですね。こちらのニュースでも流れたので、びっくりして、昨夜はネットで日本のニュースを見ていました。
日本は、イタリアなどに比べると、インフラも含めて早期復旧が当たり前、という感覚でいたのに、いつの間にか、そうではなくなってきていますよね。最近では、イタリアの方が、よほどきちんとした対応をしているケースなどもあり、日本の将来に不安を覚えることも多々あります…。
被害を受けられた方々の生活が、一日も早く、日常に戻ることができますよう、祈るばかり。
さて、長丁場になっていますが、ビエンナーレ続けます。テーマ館、地味で、インパクトがなくて、何を追求しているのかどうしてもわからなくなる展示が続きます。

勿論、それはアーティストの問題ではなく、テーマに沿った作品を集めているはずのキュレーターと、それがしっくり感じられない私の問題なんですけど。

参加アーティストの数を減らして、その分、一人のアーティストの異なる作品を、アルセナーレと、このジャルディーニのテーマ館との両方に展示するという、新しい方法が取られた今回。作品に明らかな共通項がなくて、気付かない人もあったと思うのですが、多くのアーティストについては、わかる仕掛けがあったり、例えばセルフポートレートの人などは、当然わかりますよね。
上の作品も、エジプトの犬みたいな置物が、作品に共通だったので、あ、あの人だね、とわかるわけなんです。

これって、むかし動物を半分に割った断面図という作品がありましたが、あれのバイク版?
半分に割られていない牛もいました、笑。

一人のアーティストに対する理解を深めてほしいという意図での複数展示だとしても、でも、面白い人は面白い、そうでない人はそうでないの二乗になるだけで、正直、そういう方法がよいのか、私は疑問に思いました。
それよりは、知らないアーティストに、少しでもたくさん会いたい。

ジオラマ。こういうのは、いつもどんなのも好き。
これは、写真だと見えないんですけど、ランプのようなやつは、全部電光掲示板っていうか、デニーズとかマックとか、ファストフード系の看板で、それがなんかテーマだったのかな。
で、テーマ館終了で、入り口に戻ってきました。

入った時とは全然違うモチーフが浮き上がっていたんで、あ、そういうもんなんだ、と気付いた次第。

ハンガリー館。入り口がきれいで、いつも目立っています。でも、展示は、これまた地味で、面白みなかったな。

別に、奇をてらったものが好き、というのではないんですよ。ないんですけれど、なんかこう小粒な作品は、わざわざビエンナーレで見たくないなって思っちゃう感じです。

オーストラリア館は、かなり新しいパヴィリオンですが、運河脇の、素敵な立地です。

向かい合うように大きなスクリーンで、音楽が。だからなに?ってやつですね、笑。
すっごく時間があって、一日ゆっくりとここだけ見る、というようなスケジュールだったら、こういうところで座り込んで、ぼーっとするのもありかな、と思いますけれど…。

オーストラリア館のバルコニーから、対岸に広がる公園の、オブジェ的なテーブルと椅子なのかな。晴れていれば、格好の休憩所でしょうけれど、この日は雨なので、寂しいことでした。

アメリカ館。
とぐろを巻いた色々が。

新しみは、特に感じないまでも、作品全体に一貫するものがあって、これは商業的にそれなりに売れている人なのではないか、という印象です。アメリカだしね、笑。
北欧館(フィンランド、ノルウェー、スウェーデン)

スペースの真ん中に木が生えていたりして、パヴィリオンとしては、一番好きかも。
展示は、ここもまたすっきりとパステルで、なんかインパクトは今一つで、散漫な感じもありです。まぁ、こういうオープンスペースなので、統一感は出せないと思うんですけれど。

続きます。
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- 2019/10/14(月) 00:47:26|
- ヴェネチア・ビエンナーレ
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