2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ+α)の旅その34
グルドンGourdonのノートルダム・ド・アソンプション教会Eglise Notre-Dame-de Assomption、続きです。

教会は、小さな村の一角を占めています。後陣側は、墓地となっています。

比較的新しい様子のお墓もありますので、墓地としても現役っぽい。小さな村だから、代々の家族が持っている分で、十分間に合うんですかね。とっても狭いんですけれど。
後陣や、あまり愛想のない鐘楼には、シンプルな軒持ち送りがあります。


一つ一つはシンプルですが、しっかりとした彫りですし、保存状態良好です。一つ一つ見ていくと、顔系は、ちょっと面白いですよ。
これなんかは、植物モチーフのデザインにも見えなくもないけど、こういう風に形を並べられちゃうと、人はどうしても顔と認識しちゃいますよね。

今のデジカメは、顔認識が優れているので、こういうの、顔と認識するから、面白いなぁと思います。もちろん人が作っている器械なので、そういうデータがインプットされているわけでしょうが、時々はっとします。

こういう一つ一つを、きちんと撮影する人も、一部の研究者をのぞけば、ほとんどいないと思いますので、石工さんの仕事が、陽の目を見る数少ない機会かも。
多くの人が全体を眺めるだけで終わるとしても、でも、こういうディテールの仕事が、全体を作っていると思いますから、勿論石工さんの仕事の意味は、注目されなくてもちゃんとあると思いますけれど。
撮影で思い出しましたが、本堂を見学しているとき、同時にいらっしゃった方がいました。

パートナーとフランス語で話されていたので、フランス人のおっさんだと思いますが、すっごくうっとおしかったので、思わず記録してしまったんです。
三脚を使って、本堂内をなめるようにして、撮影していらっしゃっていて、お気持ちは大変良くわかるのですが、シャッター音が異常にうるさいんです。
その上、自分の私物でもないのに、おそらく私が視界を遮ったりということがあったかと思うのですが、ちっ、とか舌打ちされたりして、「何様?!」と、イラッと来ました。
舌打ちしたり、こっちが撮影しているのに、自分が撮影したいがために、「そこ、移動してください」とか堂々というやつとか、時々いますけれど、なんですかねぇ。おそらく、プロの人は、逆にそういうことしないと思うし、俄か勘違いカメラマンみたいな心境になっているのかわかりませんが、本当にあきれちゃいます。
奥様らしいパートナーが、おそらくあまり興味がなくて、イライラと行ったり来たりしている姿も、かなりうっとうしかったし、笑。
シャッター音のことは、度々書いていますが、全体にざわざわしている観光地ならともかく、こういう人のいない教会内部だと、かなり響き渡るのですよね。いくら慣れ親しんだ音だとしても、あれだけ響き渡るのに気にならない無頓着さも嫌だし、他の人の邪魔になっていることにも気づかないというのも嫌。信者さんがいらしたら、どうするつもりなんだろう。
シャッター音がないと、撮影できたかどうかがわからない、というのがあるようですが、それは慣れますので、どうぞ慣れてくださいね。あ、日本のように、盗撮防止で、シャッター音が消せない場合は仕方ないですけれど、それでも、最低限のマナーが欲しいです。
最後に、ファサードの扉口です。

立派な柱頭彫刻があるのですが、柱頭と、足元の石は、かなり傷みが激しく、残念なことになっています。

モチーフは面白そうで、きちんと保存されていたら、立派な柱頭だったと思います。

右側のは、猫っぽいライオンカップル(猫かもしれませんが)、とても愛嬌があります。
扉の左側は、万歳している人物フィギュアがいて、角には、悪魔か猿に見えるフィギュア。

万歳は、アトラスでしょうか?でも角に怪しいフィギュアがいるというのは…。謎を確認しないまま、先に進みます。
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- 2019/10/25(金) 22:27:08|
- ブルゴーニュ・ロマネスク
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