2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ+α)の旅その36
この辺りは、狭い地域にロマネスクがひしめいていて、主なところの外にも、どうしても通り道に当たってしまう、という村が発生することになっています。短期間の超目的的な修行旅の場合は、そういうところを積極的に端折って、目的地だけを目指すのですが、時間的に余裕のある場合は、端折るのが難しくて、通り道にあるものは見てしまうことになります。
次の教会は、言ってみれば、そういう場所の一つ。

ジュヌイーGenouillyのサン・ピエール教会Eglise Saint Pierre。
そういう場所なんだから、なるべく短時間でさっさか見ればよいのに、私ときたら、「駐車場」という表示があると、つい駐車してしまうもんですから、すっごい暑い日だったのに、教会まで数分歩く羽目になりました。
教会の回り、駐車し放題だったので、脱力しました、笑。

ずんぐりむっくりの体系ですが、こういうドデカ鐘楼タイプは、ありがちですね。この教会、残っているものは少なく、言ってみれば、この、後陣のロマンバルディア帯が、ほぼ唯一に近いのです。

シンプル・イズ・ベスト的な。
相当修復されているようですが、この部分の起源は、11世紀当たりではないかと、勝手に想像します。この、アーチの不ぞろい感、つけ柱のゆがみ感が、かなり好みです!
鐘楼は、石が白っぽくて、遠目にはまるで漆喰を塗っているようなイメージだったんですが、後陣と石の種類が違うだけで、これも、結構古いようです。

一連窓が並んでいますが、その区切りの小円柱には、浅浮彫が施されており、モチーフ的には古そうです。

軒持ち送りも、ほとんどすべてのっぺらぼうの、後付けのものになっているようでしたが、もともとは何か装飾的なものもあった臭いです。

延々と地味な外観を見ているのは、なぜかと言えば、勿論内部には、ほぼ何もないからです。

何もないだけならいいんですが、こういう漆喰ぬりぬり、天井まっすぐは、本当にがっかりします。
後陣の構造だけが見られるようになっていますが、こういう漆喰ぬりはどうかと思います。
つやつや。

教会は以上です。
ちなみに、駐車場に停めたには、例によってトイレを必要としていたからなんですが、かなり大きな整備された駐車場で、当然のようにトイレがあったのですが、汚くて、水もなく、とても使用できず、悲しかったです。ジュヌイーには、トイレを期待しないように…。
がっかりしつつ、発進しようとしたら、このとき走行距離が1000キロに達していました。
ピッタリ、というのは、なんか嬉しくて、記念撮影。確か5日目午前中。毎度毎度、よく走ってますな。

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- 2019/10/26(土) 00:12:55|
- ブルゴーニュ・ロマネスク
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