2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ+α)の旅その39
次の訪問地も、例によって、通り道だから、ということで立ち寄った墓地教会です。

サン・モリス・デ・シャンSaint-Maurice-des-Champsのサン・モリス教会Eglise Saint-Mauriceです。
たたずまいはかわいいですが、村に到着したな、と思ったとたん、すごい広々とした路肩が、墓地の駐車場のようになっていて、鉄扉で閉ざされた墓地スペースの最奥にあるので、なんだかとても不思議な空間でした。
鉄扉はきちんと閉まっていましたが、カギがかかっていることもなく、入ることができました。なんかスカスカで、やっぱり不思議な感じ。
教会前はこんな感じで、やたら空間が広がっているし。

その割に、墓地に迫る感じで、家が建て込んでいたりして。

で、その家が、半分崩れた廃屋みたいに見えるのに、郵便受けはあるし、バイクは停まっているし、現役なんだとわかったり、何かアンバランスな、不思議な村、という印象ばかりが強烈に記憶に残っています。
墓地には入れたのですが、教会は、閉まっているのかな、と思いながら近づきます。
古いんだか新しいんだか、よくわからないスタイルの扉です。筋の彫られた柱などは古そうです。説明によれば、アンダルシア発のアラブ様式がベースになっていて、ちょっと後の時代のものらしいです。
壁はずいぶんときれいにされちゃっていますね。ブラインド・アーチは、古いものをなぞったようです。

若干取り付く島のない様子なので、閉まっているのかとも思ったのですが、しっかり開いていました。

後に引く何かを残さないためにも、ちゃんと中に入れた方がよいのですが、でもこういう感じなら、見ないで、もしかしたら中は素晴らしい様子だったりするのかもしれない、と想像している方がよいかも、と思うこともある、そのケースです、笑。
リゾートの別荘のような白塗り木製天井は、かなりどうよ、って思います。
半分朽ちたような洗礼盤がありましたから、起源は古いんでしょうけれど。

これ、現場にあった説明版を見て、正直、今初めて気づきましたけど、ちょっと飛び出ているようなところ、顔が彫られています。なんか、石の形状で飛び出ているくらいの受け止め方で、顔だったとは気づきませんでした、情けない!確かに顔ですね。
四つあるそうですが、今置かれている状態だと、隅っこのは見えないですね。入り込もうとしたら、挟まって抜けなくなっちゃいそうな狭いスペース。ということは、もともとは違う場所に置かれていたのかも。

ちょっと地味すぎ。この辺り、どうしても数珠繋ぎなので、ついつい立ち寄ってしまうけれど、もうやめよう、とこの辺りで思いました。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村インスタグラムに、これまでのロマネスク写真を徐々にアップしています。
Instagram, Notaromanica
スポンサーサイト
- 2019/10/28(月) 00:36:08|
- ブルゴーニュ・ロマネスク
-
-
| コメント:0