fc2ブログ

イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

かつての修道院的たたずまいは、ツボです(イシー・レヴック)

2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ+α)の旅その41

次に訪れた村は、久しぶりに、なんだかたたずまいが、大変中世っぽくて気に入りました。

2018 france centre 516

イシー・レヴックIssy-l'Evequeという村です。
こう見ると、え?なんで?という感じかもしれませんが、おそらく、もともとは修道院の門前町何じゃないでしょうか。教会を中心にした、とても小さな中心部の周りに家並みがあって、だから、こんな広々とした駐車場も完備。

教会を囲む壁をくぐると、その、本来の集落の深奥にアクセスすることとなります。

2018 france centre 517

サン・ジャック・ル・マジュール教会Eglise Saint-Jaques-le Majeur。

たたずまいそのものは、面白くないんだけど、周囲にびっしり建物で、修道院の中とかそういう雰囲気が、全体に感じられるんです。
しかしこの教会、扉が固くて、押しても引いても、びくともせず、といって、閉まっているよりは開いている様子が強くて、相当手こずりました。
がたがたガンガンやっていたら、この教会の右側にある建物、あとから、観光局だとわかったのですが、そこからきれいなお姉さんが出てきて、それはこうやると開くのよ、とさらりと開けてくださったのでした。
力任せにガンガンやればいいってもんでもないのは、これまでの経験でもわかっているはずなのに、ちょっと赤面でした。その建物の中までガンガン聞こえるほど、騒いでたのか、オレ、笑。

2018 france centre 518

すっきり、よい様子の本堂です。
灯りがありましたので、灯してみました。灯りに関しては、フランス、太っ腹ですよね。イタリアでも、灯りは、あるところにはあるけれど、小銭を入れて、数分間だけ灯る、というケースが多いのです。フランスは、無料で明かりをつけられる教会が、結構多いのですよね。
フランスを回りだした当初は、イタリアに慣れているので、誰でもアクセスできるスイッチがあることすら、考えもしなかったものです。在フランスの友人に教えられてからは、入り口あたりや、後陣の手前を探すようになりましたが、ともすると、すっかり忘れて、暗闇状態の中で撮影しまくった後で、あ、あった…、ということも、いまだに多いのですが。
皆さんも、どうぞ、フランスでは、明かりを探してみてくださいね。

この教会は、柱頭が面白いらしい、という情報を得ておりましたので、柱頭ウォッチングを開始です。

2018 france centre 519

おなじみのやつらがそこここにいます。

2018 france centre 520

しかし、そろそろ疲れも出ていたのか、集中力が欠けていたようで、写真も、ぼけたものが多いです。そういうだれた気持ちをシャキッとさせるほど、目新しいものはなかった、ということもあるかと思いますけれど。

2018 france centre 521

感じはよいけれど、「柱頭がよい」と特別注目するほどでもないのかな、というところです。
後陣部分は、新しいフレスコ画。

2018 france centre 522

いろんな時代に、いろんな上書きされちゃっている様子がありありなキリストさんが、「やぁ」としか思えない感じに手を挙げていらっしゃいます。祝福のポーズというよりは、「どうもどうも」に近いです、笑。

2018 france centre 523

時代、混じってます。石も、混じってますね。唐突に赤い石、どっから来たのかしら。

ここは、内外ともに、全体のたたずまいを楽しむ教会かな。

2018 france centre 524

外に出て、後陣の方までぐるりと一周しましたが、特筆すべきものはなし。

2018 france centre 525

ここでも、今更気づいていますが、ファサード側にある鐘楼の天辺には、風見鶏です。

2018 france centre 526

この地域では、風見鶏、お約束みたいですね。

見学の後、先ほどお世話になったお姉さんのいる観光局へ行き、地域の教会の情報などないものか、尋ねてみましたが、特に冊子などはないということなので、並べられている紙ものを物色しましたが、発見もなく。

2018 france centre 527

そうだそうだ、と決して忘れていたわけではないのですが、公衆トイレがあるか尋ねたところ、駐車場の隅っこにありますよ、結構きれいですよ、ということで、切羽詰まるまではいかなかったのですが、それなりに必要な状態ではあり、ありがたかったです。いつも尾籠な話で恐縮ですが、ロマネスク巡りにつきものなんですよねぇ、トイレの問題は。特に、一人旅の女性にとっては深刻なんです…。

ほっとして、若干小走り状態で、教えられた方向に向かうと、確かにありました。
しかし、なんということか!
かなりの勢いで走ってきたバンのような仕事クルマが、きゅっ!とトイレの真ん前に駐車して、運転手が大急ぎで飛び降りて、私がまさに目指しているトイレに飛び込んだんですよ~。
いや~、これは参りました。
公衆トイレ、男女共用とか、女子の個室の前に男子用のものがあるとか、結構使い勝手が悪い場所も多いので、先客、特に男子あり、だとアクセスをためらわざるを得ません。
知り合いならともかく、使用済みを待って、入れ替わりに入るのも、なんだか気が引けます…。

というわけで、この午後は、トイレ運が限りなくゼロに近く、困ったなぁ、と思いながら、とりあえず車の人となり、やばいなぁ、と思いながら、次を目指すことにしました。
結構近くに、別の教会がありますので、何とかなるかとは思ったのですが、この後も、運に恵まれず…。尾籠な話、続きます、笑。

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログ 建築鑑賞・評論へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

インスタグラムに、これまでのロマネスク写真を徐々にアップしています。
Instagram, Notaromanica
スポンサーサイト



  1. 2019/10/30(水) 05:46:11|
  2. ブルゴーニュ・ロマネスク
  3. | コメント:0
<<今はただの村はずれ(マルタ) | ホーム | 目を皿のようにして(サン・ミコー)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する