(San Benedetto Po - Abbazia di Polirone) まずは、そもそも気になった原因がこの修道院。というより、その中にある小さなロマネスクの教会を飾る、床モザイク。遺されているのは、さほど大きいものではないのですが、中世のモザイクというのはそんなにたくさんあるわけではないし、そして、ここのは保存状態は良好で、とても美しいのです。現在の教会は、ゴシック時代に拡張されて、ルネッサンス時代にジュリオ・ロマーノという有名な人が改修して、かなりぴかぴかのものとなっていますが、あちこちに少しずつロマネスクのかけらが遺されていて、ちょっとした宝探しの気分が味わえます。といっても、勿論一人で行っていたら、有名なモザイク以外は見落としていたはずですが、なんだかこの教会、暇なじさまたちが、たむろって、“勝手にガイド”してくれるんです。別に押し付けがましくもなく、でもしっかりと詳しくて、そして、何よりこのモニュメントが自慢、って言う熱意が伝わってくるよいガイドでした。本当は、修道院全部を回るツアーもやってくれるらしいのですが、今のところゴシック、特にルネサンスには興味がないので辞退。1時間くらいかかるそうだし、たぶんすごく熱心に説明してくれるんだろうな。 ちなみに、マチルデ展は、この町で8月31日から、来年1月11日まで開催だそうです。かなりリキ入ってました。田舎にありがちな感じの町で、別に中世の町並みってわけでもないのに、なぜか好きでした。修道院前がすごく広い空間で、その開放感かな。