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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

エルサレムを模しながら、ネコ?(ニュヴィ・サン・セピュクル36)

2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ、+サントル)の旅その65

前回ちらりと言及しましたが、最初に道を間違えたかなんかで、予定より相当遅い時間に到着したため、一つ目の教会ですでに昼時、という情けない時間配分となってしまいました。ということで、シャトーメイヤン見学の後、次に移動する途中で、目についたレストランに立ち寄ることにしました。

メモに記していなかったのですが、食い意地が張っているせいか、結構よく覚えていて、時間と地図を見比べて、レストランを特定できました。
いや、そんなことする必要もないんだけど、情報として、つい記録しておこうと思ってしまいます。

2018 france centre 814

Le Lion d'Argent
2 Avenue du Lion d'Argent, La Chatre

確かLogiチェーンのホテル・レストランだったので、躊躇なく泊まったんです。比較的おいしいレストランが多いですよね、ロジ・チェーンは。それに、ラ・シャトル郊外だったので、車を停めやすかったのもあります。
考えたら、この町は、今年の夏、二泊も滞在した町です。まさか一年後に戻ることになるとは、夢にも思ってなかったですね。今年滞在したのも、夏休みど真ん中で、ほとんどの店が閉まってしまうリスクのある時期だったので、せめて複数のレストランがある場所、ということで、この町を選んだのでした。おそらく、走っていても、ここにたどり着く前には、何もなかったんだと思います。
おいしかったし、サービスもよかったです。
ちなみに、このラ・シャトルの町には、旧市街にいくつかレストランがありますので、他で見つからないときは、ここを目指すことをお勧めします。

さて、向かっていたのは、これまた印象的な教会です。

2018 france centre 815

ニュヴィ・サン・セピュクルNeuvy-Saint-Sepulchreのサンテティエンヌ教会Eglise Saint-Etienneです(教会の裏側に駐車スペースあり)。
円形のスタイルは、勿論エルサレムを模したものですね。それにしても、ここまででかい円形スタイルの教会に出会うのは、初めてだと思います。エルサレムの聖墳墓教会を模したスタイルの教会は、各地にありますけれど、イタリアにもありますけれど、もっとこじんまりしたものが多い気がしますけれど、これは、でかい!

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思い扉口には、愛嬌のあるノッカー君。期待感が押し寄せます。
期待感を裏切らず、いきなりこれ!

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でかいです。そして、比較的低い場所にあるので、すごい迫力。
円形の教会は、全体を捉えるのが難しいことが多いです。ここもそうなんですが、外から見たでかさの割には、内部に、内側の構造物があるので、だだっ広い感はなかったです。

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上の方のアーチ柱頭は、オリジナルには何かあったのかなぁ。ほとんどがのっぺらぼうの柱頭でしたが、この下の部分が、すごいんですよ、どれも。

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構造が単純なだけに、見るものが絞られて、声こそ上げていなかったと思いますが、いや、思っているだけで、うぉ~、とか言ってたかもしれませんが、心の中では、次々に目移りしながら叫んでいる状態ですね。わかる人にはわかってもらえる状況と思います、笑。

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彫り物のタイプとしては、決してすごい好みではないと思います。でも、現場にいたらわかりますが、とにかくこのでかさと保存状態の良さが生み出す迫力には、うぉ~、しかないです。

821.jpg

おっと危ない。
足元にもなんかあったけど、なんだろう。

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円形を取り巻くように建っている円柱の柱頭は、一番でかくて迫力があるのですが、モチーフは同じようなタイプで、私の好みからは、周辺の壁アーチの柱頭に面白いものが多かったです。これなんかも楽しいのに、ぼけちゃってます。残念。

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キメラ的な怪物系が、グワーッと何かはいている先に、ケンタウロスがいるんですが、そちらの写真はもっとぼけていて…、笑。なんですかね、このモチーフは。

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この、どっしりとした円柱の重量感、たまりません。実際、このくらいの負荷がかかっているんでしょうけれど、それにしても、全体によく残っています。

2018 france centre 825

猿と、猫?ライオンには見えませんよねぇ。対比の大きさ的にも猫的だし。でも、何を言いたいのか、まったくわからないわぁ。
っていうか、聖墳墓教会を模しながら、聖書系なしなんですね。

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  1. 2019/12/25(水) 01:13:48|
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  3. | コメント:2
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コメント

下から二枚目、いいですねえ。 柱の数 8本より多そうですかれど、、、。 それにしても 内側全体が収まる、というのは結構外周の歩廊(というのでしょうか)が ひろかったのですね。
一番下の 柱頭写真、 かわいいです。
  1. 2019/12/26(木) 02:40:58 |
  2. URL |
  3. yk #C8Q1CD3g
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

ykさん、柱が太くて、でも、建物も大きいので、狭い感じじゃなかったです。円形スタイルは、多分好きなんですが、ここもまた、すごく雰囲気あって、よかったです。ベリーは、狭い地域に目白押しで、集中して訪ねるに、楽しい土地だと思います。

  1. 2019/12/29(日) 17:41:01 |
  2. URL |
  3. Notaromanica #-
  4. [ 編集 ]

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