2020年一時帰国の報告4
銚子の帰りに、何度もかすりながら、一度も訪ねたことのない土地に立ち寄ることにしました。

成田山新勝寺です。
節分のちょっと前、平日ですから、かなりすいていましたが、立派なお寺さんですね~!よく、ニュースで、豆まきの光景を見ますが、なるほど、この広々とした境内があるからこそ、あれだけの人出を収容できるのだな、とわかりました。
銚子の方から入って、駐車場を探してうろうろして、JR駅近くの公共駐車場へ。お寺至近にも、狭い駐車場がいくつもあるのですが、公共の駐車場は、料金が破格に安くてびっくりでした。
それにしても、これだけ立派で有名なお寺ですから、多少遠くても、広々とした駐車場があると思い込んでいましたが、日本ってやはり車社会じゃないんですね?
駅だと結構歩くのかと思っていましたが、駅前から参道が始まるくらいの感じで、楽しい商店街が続いていて、至近距離の駐車場に停めるより、よかったみたいです。
お寺に近づくほどに、参道の両脇の家並みも、再建も含めて美しくて、楽しい散歩です。

今はウナギ屋さんとなっているこの由緒正しそうな建物、かつては旅籠だったようですね。

往時の面影そのままで、うっとりのたたずまい。
上に突き出ているのは、火の見やぐらでしょうか。とすると、本元は商店だったのかもしれませんね。微妙にゆがみが見えるガラス窓にぐっと来ます。
蔵造りの頑丈そうな薬屋さん。

クスリは、今でも高価なものですが、往時はさらに高価だったのではないでしょうか。西洋の建造物の歴史に比べると、日本の建造物については、知識がないんですけれど、それで、こういった蔵造りのお店なのかなぁ、とか思ったりしましたが、どうなんでしょうか。

雰囲気のある造り酒屋さんもありました。今でもここで醸造しているらしいですよ。店頭で、スパークリングのお酒などを試飲販売していましたので、すかさずいただきました!

で、こちらを求めまして、夕食でいただきました。おいしかったです。
千葉って、あまり有名じゃないですが、結構日本酒作っているのですね。銚子でいただいた純米酒も、なかなかよかったですよ。
おっと、脱線しましたが、こんな楽しい参道をそぞろ歩きして、新勝寺につきます。トップの山門からは、結構急な階段を登ります。すると、古そうな山門がもう一つ。

この山門から、さらに登ります。同じ山門を、上の方から見ると、こんな感じ。

すごい結界張ってる感じですよね。
今は、足の不自由な方のために、どこかにエレベーターなどがあるのかしら?足腰が悪くなったら、参詣もできなくなってしまいますね。

で、天辺に着くと、立派な本堂です。中で、ミサ、ではなくて、なんというのでしょうか?お祈りの時間で、ここは誰でも入れるようでした。荘厳な様子でちょっと興味はあったのですが、靴を脱いだりなんだり面倒で、入るのはやめました。
でも、誰にでも開放しているのって、なんだかいいですね。お寺って、ちょっと閉鎖的なとこ、ありますよね、教会と違って。っていうか、お金を払わないと、何にも参加できないみたいな…。本堂って、普段は閉まっていますしね。
まぁ、経営は楽ではないのだと思います。成田山は、きっと商売がうまいんですね。
境内は、本当に広くて、がらんとしているんですが、その中に唐突に、こんな立派な塔が。

極彩色、中国的な塔です。18世紀当たりの、新しいものでしたが、彫り物、素晴らしいものでした。

色が派手なので、惑わされますが、私の愛するロマネスクだって、オリジナルはかなり派手な彩色がされていたわけで、金のあるところ、派手になっていくのが当たり前。
これも、あと200年くらいたって、彩色が剥げたりしてくると、いい味になるのかもしれませんよ。
そんなわけで、これまで何十回も、ただ通過してきた成田ですが、初めてお近づきになれて、嬉しく思います。
お寺の裏手には、庭になっているようだったので、今度はお天気の良い時に、是非そちらの方まで訪ねてみたいものです。
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- 2020/02/16(日) 01:47:29|
- 日本徒然
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