2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ、+サントル)の旅その72
さて、今回も、過去のリベンジです。

グレーヌ・モンテギュGlaine-Montaigutの洗礼者ヨハネ教会Priorale Saint-Jean-Baptisteです。
これも、過去記事を張りますね。
グレーヌ・モンテギュ、過去記事やはり2016年の旅でした。夕方、開いているはずの時間だったにも拘わらず、扉は固く閉ざされていたんです。鍵は、もしかすると、教会の脇の民家にあったかもしれないですが、このときは、すごく頑張る気持ちがなく、外観の見学で、結構満足しました。
というわけで、外側については、過去記事を参照くださいね。
入場です。

どひゃあ、すごいですね。
これは、シャリアの近くにあるポン・ドゥ・シャトーPont-du-Chateauの教会を髣髴とします。
こういうのとか、真っ白漆喰ぬりぬりとか、フランス当初は結構色々精神的なダメージ(笑)を受けたものですが、慣れてくると、あまり驚かなくなるし、愕然もないし、すぐに隠されているお宝を探すモードになります。やはり時間と経験は偉大です!
ここは柱頭です。面白いですよ。

すっきり系の二股人魚さん。お顔が、両性具有のクールな様子で、全体淡々とした人魚です。
後陣の柱にも、小さい二股さんがいらっしゃいますが、こちらはもうちょっといやいや感があって、幼い方風です。勝手なこと言ってますが、いやいや感というのは、まだ、自分の役割とか立ち位置に納得してない風、みたいな感じです。

後陣にある柱頭は、結構傷みが激しいのが残念です。
善き羊飼い。いや、羊?馬を背負ってますか?

この羊飼いも、下のケンタウロスさんも、どうやらかつては目に石が入っていたんですね。今でも目ぢからを感じます。

この、三分刈りのケンタさん、どうしても聖お兄さんの大天使ウリエルに見えちゃって、ププッ。
こちらはアトラスかしらん。すっごくきれいに修復されていて、美しい彫りです。

それにしても、足が、猿状態になって、地べたをつかんでいますね、ぎゅって。ちょっと不思議。上場も、何とも独特です。右側の角にいる人も、困った顔に薄い微笑みを浮かべているような、アルカイックな微笑みみたいな。

全体にオリエンタル風味が感じられるような気もします。
足指つながりじゃないですが、その表現がそっくりな奴ら。

おさる、こうやって並んで座っているモチーフって、珍しいような気がします。こういう形だと、どうしても、角っこにそれぞれ配置したくなりますよね、石工さん。同じ方向に並べた理由は何だったんだろう。っていうか、なぜ主に、角っこに配置したんだろう。

後陣部分。石色だったら、もっと古色蒼然の美しさがあると思いますが、白いことで、明るいです。
フレスコ画は、結構古いものに見えるんですが、残念ながら、お顔がないことで、よくわかりませんでした。
顔の部分は、意図的な損傷を受けているようですが、その割には、柱頭などの保存状態は良かったのですね。ありがたいことです。

そして、今回入場することができて、嬉しかったです。やはり一回の訪問で、すべてを見学するなど、不可能なのだとしみじみ思います。

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- 2020/02/23(日) 22:05:28|
- オーベルニュ 03-63-15-43
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