2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ、+サントル)の旅その76
旅の最終日です。
残念ながらお天気はぐずぐずで、今一つやる気が出ないまま、宿を出ました。最近は、8月も半ばを過ぎると、秋の気配が漂ってくることが多くて、温暖化とは言われながら、季節が前倒しにずれてきている気もします。
まず訪ねたのは、こちら。

ヴァレイユVareillesのサン・マルタン教会Eglise Saint-Martinです。
たたずまいが美しいこじんまりとした村の教会です。

見どころは、やはり美しい後陣、そして、ファサードの扉周りに遺された彫り物装飾、内部にある柱頭の彫り物、そして、立派な鐘楼となりましょうか。
まずは、扉周りですが、基本的に地味で、植物モチーフや十字架を、限りなくシンプルに彫った、という様子なのですが、中に謎の方が…。

何ですかね。扉口と垂直にある場所で、よくアトラス的な人がいたりしますが、横になってますけど、これ、明らかに人の姿ですよねぇ。
向かいの同じ場所には、串団子が並んでいるんですよ。

解釈は、私にはお手上げです。横たわったお顔、すごく気になります。周りの彫りが残っていたら、何か意図がわかるようになっていたのかな。でも、どう考えても、対面の三つ玉との関連はあるべきですよね。
さて、内部は、天井も変な形で覆われちゃっていたり、ちょっと無残なことになっていますが、内陣部分だけ、石がむき出しになっています。

石むき出しは風情がありますが、やはり傷みやすいものと思いますから、漆喰等を塗るのはわかるんです。ここも、本堂全体はぬられていますから、これは、後付けではがしたんでしょうか。返って汚らしい状態になっているというか。いや、これはこれで好きですけどね、でもどうなんでしょう、ちょっと放置された感が否めません。
シンプルで、素敵にデザイン的な柱頭が、いくつかあります。

ここはすごく暗くて、なかなかフラッシュなしでの撮影は厳しいほどでした。

それでも、側壁にある窓などは、後代に開けられたものと思われますので、本来は、もっともっと暗かったんだろうな、と想像できます。
外に出ても、この日は暗いですけれど、笑、最後のお宝、鐘楼です。

教会は、シンプルな作りで、装飾もさして力を入れた様子がないですが、この鐘楼は、過剰に装飾していますね。
ということは、本堂も、本来はもうちょっと装飾的な作りになっていた可能性があるのでしょうかね。それとも、鐘楼で、お金が尽きたとかそういう可能性もありますね。
でも、若干うるさいかな、笑。
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- 2020/03/01(日) 20:59:51|
- ブルゴーニュ・ロマネスク
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