オランダMuseumツアー(2019.12.クリスマス休暇)9(最終回)
本日は、Zoomを使ったビデオ宴会初体験。東京とイタリアから接続でしたが、この三人で集うなんて、何十年ぶりのこと。無料だと40分しか接続できないんですね。落語の「お直し」じゃないですが、笑、何度も何度も、はい、お直しね!という感じで、結局3時間くらい、楽しい午後を過ごしました。
確かに電話より臨場感もあるし、人と会って話した感が強いです。自分からはなかなか積極的にできないことですが、ありだと思いました。Zoomは、評判よくないみたいですが、類似のアプリはたくさんあると思うので、ビデオ宴会、このご時世には仕方ないし、たまにはいいかもしれないですよ。
さて、オランダの旅、やっと最後の美術館。

ヴァン・ゴッホ美術館Van Gogh Museumです。
実際に、旅の最後に訪ねた美術館です。ここは当然のように、事前予約をしたのですが、いろいろな可能性を想定して、最終日としました。大正解だったと思います。
昔訪ねた時は、結構小さい建物一個だったのが(上の写真の左奥にある建物だったというような記憶)、今はすごいことになっていますね。人の数も、周辺含めてすごいです。
でも、ここでも、なんだかシステムが分かりにくくて、アバウトなオランダ式っていうか。

予約時間より、ずいぶん早く到着してしまったのですが、すでに結構な行列が出来ています。予約があるのに、なぜ?と思いつつ、律義に並ぶと、まず予約チケットをチェックされ、「うーん、ちょっと早いけど、ま、いいでしょう」と、列にいることが許された様子。とすると、行列は、やはり予約があっても並ぶもののようですね。
建物内で、駅の自動改札のような場所があり、チケットをかざして通過するのですが、我々のMuseum Cardは、冒頭の記事で書いたように、すでに無効になっているので、当然止められてしまいました。
係員が見に来て、これは予想通り、と、前夜に大騒ぎして登録したことを確認するメールを、黄門様のご印籠状態で、偉そうにかざしました。ほら、ちゃんと登録してるから!と、自信満々で宣言しつつ…。
係員の男性は、ちょっと哀れむような目線で、ちらとご印籠に目をやりましたが、「Museum Cardは、事前に申し込んで、オリジナルを持っていない限りは、5館までしか見学できないんですよ…。でも、特別展の予約もされているし、まぁいいでしょう。でも、次の館では、こうはいかないかもしれませんよ。」と言いながら、入館を許可してくれました。
え~!堂々のおばさんコンビ、一瞬絶句で、ショボーン、赤面、みたいな。だって、堂々とご印籠しちゃったんですから、恥ずかしかったですよぉ。
ま、何はともあれ、入場できて、本当によかったです。もし拒否されていたら、最後にとっといた大好物を、するっと誰かに食べられちゃう感じっていうか、やるせなかったと思います。それに、今となっては、再訪がかなうかどうかもわからないわけだし、さらに、お兄さんに感謝の気持ち。

広々としたホワイエ。ここも、お土産は充実していました。高いものも多いですが、お手頃価格の実用品もあり、本当にお土産に困らない国。
しかし、ここでまたオランダ式。
このショップの手前側がクロークになっているんですが、なんというか、無秩序。フォーク並びもなくて、受付ごと、5本くらいの行列が出来ていて、ぎゅうぎゅうとまるでイタリア的なカオスでした。でも、受付の人たちは笑顔ですっごく感じよくて、なんかアンバランス。これなら、コインロッカーの方が、効率がよいと思うんですが、どこも、基本、人が対応するクロークのみ、の方が多かったと思います。
地下から入って、上に登っていくような展示となっています。

ここでも、オーディオガイドは、チケット代に含まれているので、日本語版を借りました。本来、ガイドは好きではないので、借りることはないのですが、超過料金もない上に日本語だと、ついつい借りてしまいます。そして、借りてしまえばやはり聞いてしまいます。
全部の絵について説明があるわけではないですが、それでも、自分で好きにみれば、好きな絵を探してじっくりとか、自分のペースで見られるところが、ガイドがあるとどうしてもその順路に従ってしまうので、ペースが作れない。ガイドのペース。
その上、すごい量の絵…。
結果、すごく疲れました。それに、見学者の数がすごいので、常にざわついている中をかき分けるようにして見なければいけないので、なおさらです。

有名な絵の前は、常に人だかりがしていて、なかなか正面からは見られず、大抵、斜めです、笑。
ガイドの解説は、蘊蓄が面白いものもありますが、ほとんどはいらんかな、と思いました。そう思いながらも、聞いてしまう。次回があれば、借りずに、自分のペースでみたいです。
ゴッホは好きです。
でも、好きな絵が好き。つまり、ほとんどの絵が有名で、すでに自分の好きな絵が決まっているから、やはりその絵を見たい。極端な話、その絵が見られればいい、という感じ。
ここにあるので一番好きなのは、寝室の絵と、椅子の絵かな。アーモンドの花、アイリスも。それだけを、もうちょっと少なめの見学者の中で見られたら、最高ですね。でも、そんな日は、住んでいない限りは、ないでしょうね。私が訪問するときは、祝日だったり週末だったり、どうしたって、人が多い時なわけですから。
世界のあちこちで、様々なキュレーターが、展覧会を企画するわけですが、なるほど、企画展の意味ってあるな、ということもすごく感じました。
もうずいぶん前になりますが、仕事でロンドンに行ったときに、たまたまゴッホ展をやっていたので、夜間開放の日に見に行ったことがあるんです。それはゴッホからテオへの書簡をテーマにした展覧会で、展示している絵には地味なものが多かったのですが、ストーリーが見えてくるような展覧会で、ひどく面白かったのですね。その直後に、ゴッホの書簡集、買ったくらいです(イタリア語版、結局積読、笑)。
これだけの数を、人生を追うように並べられて、そりゃ作家を俯瞰的に見るには正しいことでしょうが、疲れちゃいました。本当に疲れました。
実年齢としては短い人生だったかもしれないけれど、絵画的には、普通の人の何倍も生きた人だったかも。

遺された絵でも、これだけ人を疲れさせるエネルギーを持っているんだから、実在の人としては、多分、疲れる人だったのだろうなぁ、とか、そういうことを考えさせられたのは、個人にささげられた美術館だからこそかな。ゴーギャン、大変だったと思います。あの人は、結構普通の人だったぽいし、笑。
そんなわけで、美術館巡り、というテーマに関しては、本当に充実堪能の旅でした。
食事については、次回はもうちょっと調べていかないといかんな、と思っています。また、アムステルダムを拠点としなくてもよいことも分かったので、次回は、空港からいきなり他の土地に移動もありだと思っています。
最後に、そういえばクリスマスだったので、北の国らしい充実したイルミネーションなどを期待していたんですが、これまた、オランダ的なアンバランス感満載というか…。

最初の晩に、頑張って中心部の広場まで行ってみたんですが、え?これだけ?というしょぼさ。上の写真だと、ちょっときれいに見えますかね。
実際は、かなり寂しい暗さで、ミラノといい勝負…。いや、ミラノはDuomoのおかげで、印象は結構華やかだからなぁ。

飾りは、この広場にちょびっとと、あとは、周辺の主要お買い物ストリートにちょっとで、我々が歩くホテルまでの長い道のりのほとんどは、普通の人同じ、地味で暗いものでした。ミラノの方が、もうちょっと地元の商店街も、しょぼいながらやってるよなぁっていう感じ。びっくりしました。そういえば、クリスマスマーケットが盛んなのは、ドイツだから、オランダは、クールなのかな。
家々も、カーテンもない大きなガラス窓が多いのですが、そういえば、クリスマスの飾りは、積極的にやっている様子はなかったですね。
クリスマス感かけらもなし、ですが、アムステルダムは、こんな家並みが、一番美しいものかもしれませんね。

今年、再訪できるかできないか。Covid次第です。頼むぜ!
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- 2020/04/27(月) 01:56:14|
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