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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

宿と食事の記録。ダサいです(笑)

2017年7月 エトルリアを巡りつつロマネスクもちょっぴり、トスカーナとラツィオの旅 番外編

ロマネスクの後は、エトルリア遺跡とか、ちょっと観光的な町村の訪問とかをまとめてみようと思いますが、いつものように、番外編として、宿と食事のことを記しておきます。
あまりご参考にはならないかもしれませんが、将来の自分の参考になるかもしれないので、笑。

宿は、例によってBooking.comで探したのですが、すっごく難しかったのです。7月でそこそこ混んでいる時期ですし、トスカーナはいつだって人気が高く、また外国人観光客が多いせいか、相場が高いのですよ。
その上、欧州の観光客は、ダブルベッドを好むカップルが多く、二つベッドのツインとなると、いきなり選択肢が減るのも困ったものです。皆さんラブラブなんですねぇ。私は、ラブラブ状態であっても、安眠のためには、ベッドを人と分けるのは嫌なんですけれど、笑。

最初は、トスカーナ中部で一泊。
Hotel Fondovalle
SP 308 Loc.Ponticelli, Citta' della Pieve

街道沿いで、ガソリンスタンドのお隣。窓からはスタンドがよく見える、といういたって実用的かつダサいロケーションの宿で、写真も撮影していません。

そして、後半3泊は、ラツィオに下って、ボルセーナ湖という湖のほとりの町です。
Hotel Relais del Lago
Via Laertina 140, Marta

ルレーなんて、ちょっとこじゃれた印象ですが、これまた町はずれで、道沿いで便利、かつ駐車場が広々としていて停め放題という、なんか実用だけで決めたホテルです。ベッドふたつ、朝ごはん付きでそこそこのお値段、という選択肢では、本当になくて、消去法でした。
でも、結果的には、旅の目的地との距離感がよくて、必要最低限の設備はありましたし、問題なかったです。ただ、一人だったら、ちょっと寂しい裏寂れ感があったかも。

ホテルのあるマルタという町は、湖のほとりなので、湖沿いを散策したり、旧市街をふらふらしましたが、変に観光地化してなくて、トスカーナに連泊するより、よかったと思います。トスカーナ最南端からたいした距離じゃないけれど、ラツィオに入ると、なんかすごくダサくなるっていうか田舎臭くなるっていうか、観光地度も違う感じ。

2020 etruria 144

旧市街は、古い石積みの家並みで、なかなか風情がありました。それなりに古そうな建物もあります。
こんな彫り物を窓に据えるのは、きっとお金持ちのお家だったんだと思います。ニシン御殿的な網本さんの家とか。

2020 etruria 145

湖のほとりですから、湖で漁をして生計を立てている人たちもお住まいです。

2020 etruria 146

網を繕っていらっしゃいました。のんびりした夕方です。
美しい湖です。鳥が、等間隔に屋根に並んでいるのが、すっごくかわいかったです。

2020 etruria 147

湖のほとりでは、撮影隊がいました。

2020 etruria 148

黒いスケスケの衣装のきれいなお姉さんが、最後は水に入っていました。なかなかかっこよい写真になりそうでしたけど、カメラマンも大変だ~。

お食事は、最初の日のお昼を、グローピナのふもとの町、Loro Ciuffennaのすっごくダサいピッツェリアでピッツァ。
Pizzeria Dimicla
Via Circonvallazione 4, Loro Ciuffenna

見た目も内装も、相当ダサかったのですが、これがなかなかおいしいピッツァだったので、びっくりしました。確かシンプルにマルガリータにしたと思うのですが、素材が新鮮で、余計な味がなくて、ぺろりと食べてしまった記憶があります。私、ピッツァって、途中で飽きちゃうんで、一枚完食ってなかなかできないんですけどね。
ちなみに、このLoro Ciuffennaは、昔グローピナを訪ねた時にも立ち寄って、ランチをしたので、土地勘がありましたが、町の入り口に大きな駐車場があるし、旧市街には、複数のレストランがあるので、この近辺で食事の時間になったら、お勧めです。

初日の宿Fondovalleは、レストランもありましたので、夕食はそちらでいただきました。

2020 etruria 149

気軽なトラットリアという様子の店で、それなりに混んでいました。それでもサービスは感じよかったんですが、なんと、頼んだ豚肉のグリルが、驚くくらいに塩辛かったんです。
ベースの味はおいしいんですが、お肉もおいしいお肉だとわかるのですが、塩が、なんだろう、料理の最中に、誰かが間違えて塩つぼを落としたんじゃないのか?というくらいに塩辛い。
私は、トウガラシの辛さは好きなんですが、塩辛さは、かなり苦手なので、これは参りました。同行者に味見してもらったら、やはり塩辛いということだったので、間違いなく塩辛かったとは思いますが、塩辛さが好きな人だったら、または南の人だったら、行けたのかなぁ。
とても無理だったので、塩辛くて食べられない旨言ったら、お肉やソーセージとかのグリル盛り合わせを代替品として持ってきてくれたのですが、やはり塩辛かったです。豚肉よりはちょっとましだったし、申し訳ないので、頑張って食べましたが、うーん。誰かに行ってもらって、試してもらいたいもんです、笑。

訪ねたのが、ちょうどランチの時間になってしまったピティリアーノでは、路肩が駐車場になっている道脇に、これまた見た目がダサいお店があったので、迷うことなく入りました。

Il Grottino
Via San Michele, Pitigliano

2020 etruria 150

テラスからの眺めが素晴らしいレストランで、ここはテラスが文句なくお勧め。でも、あまり食べたいものはないし、トマトソースのパスタを頼んだところ、まるで人んちでいただくような、至極家庭的な乾麺パスタだったので、出てきた時はげっ、と思いましたが、これが、なかなかおいしくて。なんか結局家庭的なエリアなのかしら、笑。
オーナーらしいおやじは、大変愛想がよく、南出身らしい人で、どのテーブルにも愛嬌を振りまいていましたが、息子?孫?親戚の子供?ウェイターをしていた少年は、笑顔もなく、ふてくされていて、何があったの、というくらいに不機嫌な様子で、こっちが心配になるほどでした。
夏の、それなりに書き入れ時に、ああいう店員を置くというのは、やはり色々事情があるのだろうなぁ、などと、どうでもよい他人の家庭事情を同行者と語るのでした。
日本語出来る人が増えたとはいっても、欧州多言語に比べればまだまだ完全マイナー言語ですから、もしかして失礼なおしゃべりも堂々とできます。
ちなみに、今どきのミラノは、本当にできる人多いので、それは気を付けてくださいね。

ボルセーナ湖のほとりでは、近所のレストランに通ってしまいました。

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Bar Pizzeria Pineta
Via Elmo Chiatti 2, Marta

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これまた家庭的な料理で、たいした驚きはないのですが、新鮮な食材だけを使っているので美味しかったです。また、ファミリー経営でしたが、メインでサービスをやっているおかみさんが、すっごく感じがよかったのです。食後には、トスカーナ名物のカチカチのビスケット、ホームメードのカントゥッチを、地元の食後酒とサービスしてくれるなど、至れり尽くせり。こういう田舎の大衆食堂って、いいですよねぇ。トラック運転手とかが来るようなお店です。

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そういうわけで、地味目でしたが、家庭料理系を楽しんだ旅でした。

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これは、トスカーナ中部の名物パスタ、ピチみたいだけど、どこでいただいたのか記憶なし。
ピチは、かなり太めの手打ち面で、私が一年強過ごしたシエナでは、イノシシ肉のミートソースや、カチョカヴァッロという辛めのチーズのソースでいただくのが定番です。もちもちした食感が大好きで、ミラノに暮らしだした頃、レストランでピチを見つけては試していたのですが、おいしいものに会う確率は皆無。今では、トスカーナでしか食べられないもの、と思っています。
生肉をピエモンテでしか食べないような、笑。
これは、帰り道のどこかでいただいたのでしょうね。

あまり、フォトジェニックなお皿の写真がなくて、残念です。

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  1. 2020/05/20(水) 02:34:58|
  2. イタリアめし
  3. | コメント:4
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コメント

エビとズッキーニ

ピティリアーノの写真載せてくださってありがとうございます。 行ってみたいです。
ズッキーニと 海老の🍝、ラビオリですか。 zucchiniはいつもbaconとあわせています。エビと合わせるのはしらなかったので、お昼に早速つくってみました。(作り方はテキトー。普通にオリーブオイルにニンニク、唐辛子、アンチョビを入れて温めて、エビとzucchiniをいれてみた)ふつうの スパゲッティですが。 ズッキーニがエビの出しを吸ってパスタにもエビの味がからまっておいしかったです。我が家の定番入りです。
  1. 2020/05/20(水) 13:56:20 |
  2. URL |
  3. yk #C8Q1CD3g
  4. [ 編集 ]

やだ〜お腹すいた〜❣️

ちょっと、拷問⁉️(*≧∀≦*)
美味しそうなものばかり❣️
ローマだとすんごい高いものを日本人にはあえて冷めたものをよこすくらい酷い店もあったんですが、ちょっと田舎いくと親切ですよねえ!


寝る前にすっかり空腹❣️
  1. 2020/05/22(金) 15:00:51 |
  2. URL |
  3. まーたん #-
  4. [ 編集 ]

Re: エビとズッキーニ

ykさん、返信遅れ、申し訳ありません。
ピティリアーノ、別途記事にしますので、お楽しみに。とても素敵な町ですよ。
ズッキーニは、それ自体の味が薄いので、なんにでも合いますけれど、私は、生の薄切りを塩で絞って、サラダの具にしたり、ナムルみたいにする食べ方が好きです。こちらはキュウリがおいしくないので、キュウリ替わりなんですが、ズッキーニの味も、それはそれでおいしいですよ。
  1. 2020/05/30(土) 15:09:50 |
  2. URL |
  3. Notaromanica #-
  4. [ 編集 ]

Re: やだ〜お腹すいた〜❣️

まーたんさん
お返事遅れてごめんなさい~!
この旅では、本当に地味目で、うわあああというようなお皿はなかったんですけど、どれも庶民的で、お値段も庶民的でよかったです。
ローマはね、観光地ならではのだましがたくさんありますよね。ぼったくりされたこともあるし、店先で大げんかしたこともあります。ミラノは、ビジネス都市なので、そういうことがないので、助かります。田舎は、おいしくて安くて、レストラン=幸福、なんで、さらによし、笑。
  1. 2020/05/30(土) 15:12:32 |
  2. URL |
  3. Notaromanica #-
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