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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

好きなのかそうじゃないのかはっきりしない(ナン12 その2)

2017.08.ミディピレネー及びオーベルニュはカンタルの旅、その20

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ナンNantのサン・ピエール修道院教会Eglise Abbatiale Saint-Pierre、続きです。中に入ります。

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トンネルヴォルトの天井が高いです。
外側よりは、往時の雰囲気がありますが、ふーん、という感じかな。柱が二本組なのは、この辺りに多いように思います。

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ね、どこもかしこも、二本組。ほっそりして、繊細な様子ですが、ちょっと今どきのお家のダクトのような雰囲気もあって、どうなんだろう?
二人仲良く、同じモチーフの二本組もあれば。

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いやいや、二人仲良しでも、個性は大事!というペアもあり、笑。

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そこまで個性の押し付け合いはしないけど、でもみんな違ってみんないい、みすず、的なペアも…。

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張られていた説明によれば、この場所には、10世紀にベネディクト派の修道院があったもののようです。今ある教会は、12世紀にたてられたものがもとになっているようです。
柱頭の植物モチーフには、オリエント(イスラム)の影響ありで、コンクなども含め、この地では広く普及したというように理解したのですが、どうかな。
三つ後陣で、その部分は、11世紀及び12世紀の建築。外側が四角いのも、やはりちゃんと創建時のものなんですね。

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主身廊のサイズ感からは、後陣は、ちょっと小さいように感じますが、そのせいでよい味になっている気もします。

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この部分には、保存状態もよく、ちょっとかわいい感じのモチーフの柱頭がたくさんあります。フリーズとかもあって、見ていると、意外に引き込まれる感じ。全体的には、ふーん、程度なんですが、あちこちに色々なものがあって、面白いんだけど、とりとめがないっていうか、どう評価してよいのかわからない教会でした、私の中では。
評価っていうか、好きかそうじゃないかっていうレベルの話ですけども。

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現場では、大きな感動もなくて、わざわざ目指してくる場所じゃないな、という感想でしたが、こうやって写真を見返していると、四角い後陣も気になってくるし、増改築の繰り返しで、不思議な構造になっている内部の様子も、もっと見たい気になってくるし、小さな彫り物系も、見直したいような。
写真のマジックみたいなものってありますね。

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ずらずらと並べてみましたが、ね、ちょっとそそられますでしょう。わたし、そそられてます、笑。

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もしかなうことならば、再訪したい土地ではあるし、ここにもまた行けるかもしれません。
行ったら、ふーん、で終わるのかもしれないし、どうでしょうね。

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  1. 2020/11/22(日) 20:46:24|
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