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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

迫ってくる後陣を見過ごせず(サン・サトゥルナン・ド・レンヌ12)

2017.08.ミディピレネー及びオーベルニュはカンタルの旅、その25

エスタブルから、次の目的地に向かう途上、ある村に入ったな、と思ったとたん、目の前に、ドン!と後陣で、軒持ち送りが見えたので、これは、と思って、とっさに停車しました。
あれはどこだったんだろう、と今、グーグルで調べたところ、本当に、こういう様子でした。この教会の左側を、ちょっと回り込むようになっているので、後陣側からくると、まさに目の前に、というロケーションなんです。

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サン・サトゥルナン・ド・レンヌSaint-Saturnin-de-Lenneの村の教会です。

教会前が、広場のようになっているので、とっさにそこに停車したんですが、あとから駐車禁止に気付いて、しばらくの間、罰金が来るかも、とくよくよしていました、笑。

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イタリアは、今ではこの規模の村でも、あちこちにカメラが置かれていて、律儀に罰金が来るんですが、フランスでは、まだそこまで行ってないのですよね、幸いにも。というわけで、これまでフランスはずいぶんと走っていますが、今のところ罰金は食らっておりません(イタリアでは、車に乗り出して、最初の15年ほどは無傷でしたが、その後5年ほどは、定期的に食らってます。すべてカメラのなせる業です、笑)。

話を戻します。
この教会、事前のチェックは一切入っておりませんでした。
でも、なかなか楽しいんです。

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傷みはありますけれど、ちょっとひかれる柱頭です。

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物語性のありそうな彫り物もあります。

そして、軒持ち送りが、多種。

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この辺りは、密集地ですから、石工さんも行ったり来たりしていたはずで、村ごとに教会があったのでしょうし、もしかしたら、このような教会は、まだまだあるのかと思います。もちろん、中世時代の名残がなくなっている場所もあるのでしょうけれど。

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わたしも、結構先を急ぐ身であったので、これほど道に対して自己主張している後陣でなければ、立ち止まることはなかったはずです。
知らない場所に巡り合うと、なんかちょっと得した気持ちにもなるし、うれしいものです。病気だからね、笑。

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ぬいぐるみ感満載の体つきのこの子なんか、ちょっといいよねぇ。ぷすっとしたら綿が出てきそうな様子なのに、顔は獰猛で、そんで姿勢はアトラス?ぶぶっ。大きく出たね。

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この子も、なかなかいいですよ~。背中に背負っているのは翼なんだろうか。マントにしか見えないんですけれど。なんか、半端な正義の味方が、悪人退治に飛んで行きたいけど、いや、でも、俺弱いし、とためらっているようにも見えます。設定しすぎ、笑。

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この人なんかは、ほとんど普通のおっちゃんにしか見えないんだけど、なんだか鼻の穴膨らましてるし、悪い人なんだろうか。

おなじみの感じのやつらも。

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リーガンも真っ青の180度首ひねり。
しかし、パッと開いたお手手とあんよの形が、めっちゃ可愛い。あの裏にはぷにぷにの肉球があるのだろうか。顔、怖いけど…。

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この人に至っては、もう何がなんだか、ですけれど、もしかして、局部だしのアクロバット状態?
それにしても、この怪しい笑顔、思わず笑っちゃいますよ。

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この、左側の人、こういう衣服の人率、高いんですけど、これって、兵士かな?聖職者風ではないですけど。エスタブルにも、こういう衣服の人、いた。

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十字軍的な人たちも。

創建はかなり古い教会のようですが、今ある建物のもとは、12世紀で、後陣部分は、13世紀始めと書いてあったようです。
中にも入れましたが、特筆すべきものはなし。
先を急いでいたし、駐車が気になっていたので、見学したのは10分足らずでした。

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  1. 2020/11/30(月) 01:52:38|
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