2017.08.ミディピレネー及びオーベルニュはカンタルの旅、その43
この辺りから、山間の町村を小刻みに周遊する旅となります。
前回のヴィク・シュル・シェールから、山間のぐるぐるした道を20分強南下したところが、今回の目的です。

ジュー・スー・モンジョーJou-sous-Monjouのノートルダム・ド・アソンプション教会Eglise Notre-Dame-de-Assomptionです。
村は、街道沿いに家が並んでいるタイプですが、その中心あたり、とにかく街道沿いにあるので、見逃しようがなく、また周辺に広々としたスペースがあるので、いきなり駐車するのが苦手な私ですが、まったく問題なく停止できるロケーションで、まずは、見学先としてのアクセス・ポイント、わたし的には非常に高いです。
そして、ここ、カンタルの田舎の教会の典型というのか、実に実に愛らしいアイテム満載で、改めて写真を見ていたら、居ても立っても居られない気持ちになってきました。今すぐ再訪したい、みたいな、そういう感じです。
ちなみに、教会と道を挟んで反対側の、ちょっと奥まったところにメリーMairie(市庁舎)がありますが、そこでは、清潔でペーパーまで完備のトイレがお借りできます。修行旅には、大変重要なことですので、記しておきます。
フランスの田舎の小さな町村では、市庁舎に併設したトイレがある確率が結構高く、そういったトイレは大抵清潔です。メリーの場所を把握しておくのは、鍵のためにも、有益だと思います。実用メモでした、笑。

街道の方に向いている後陣は、回収の結果でしょうか、または崩壊して再建に近いようなことなのでしょうか。つるんとしていて、残念な様子です。他の部分から考えれば、後陣のぐるりにも、軒持ち送りがあったと考えるのが妥当だと思うからです。
それでも、今残されているものだけでも、かなり満足度は高いです。が、それだけに残念感も増しますね。
まずは、軒持ち送り、行きます

斬新さにびっくりです。
左の人は、遠目には髭にめて、なんとも思わなかったりしますが、手で顎をつかんでるみたいですよね?
こんなモチーフ、私は見たことありません。顔の右側に、何か突起がありますが、それも意味がある者なんでしょうねぇ。江戸時代の判じ絵みたいな感じです。
右は、太陽の子ですかね。ドーナツにも見えますけど、とにかく斬新には違いないです。

こんな感じで、ずらずら面白いものが並んでいます。全体に、保存状態が大変良いです。

もぉ~、こんなの完全に反則の可愛さです!
イチャイチャと同じ壺から水を飲むペアの鳥は、よく使われる図像ですが、壺がハート型だし、イチャイチャしているあんよが~!!!
さらに、両脇にいるのは、装飾的なものかと思いきや、動物ですよね?右側が明らかにウサギ。左側は、なんかわかりませんが、究極のデザイン化された何かの顔らしい、笑。
これは~!

これにときめかない人はいるでしょうか?!
鳥なのか、イルカなのか、なんかくちばしつかんじゃっているのが、もうたまらん。そのうえ、この詰まんなそうな、それでいて、口を片方上げて、笑いをこらえているような…。何ですか、これ。何度でも言っちゃいますが、もうたまらん。
太陽の子に対抗しているのか、この人は。

ツチノコみたいな蛇のイチャイチャぶりもまたすごいですし、何でしょう、この、遠い目の人のはかない様子。おちゃめなんだけど、クールな感じが、やっぱりたまらん。

浮彫までも行かない線画の動物付き。ちょっとさあ、お盆の時の、なすとかキュウリで作るやつに似てるし~。子供のおもちゃ的なもの?何だろう。本当に謎だ。
こういう顔とか人物像がペアになっている図像というのも、割と見かけますけど、なんか変。

髭があるから、じいさんなのかね?変に彫りが深くて、そこにすごいこだわりがあるのに、口は一直線だったりさぁ。
それにしても、右の人、顔長いよね。
これもすっごく好き。

ソロモンの結び目とかいうやつでしたっけ?こんな、ケーキの生クリームを絞り出したようなタイプって、これまた見たことない気がするな~。
それに、何これ。この薄笑いだけど、やけにかわいい人たち。たまらん、本当にたまらん。
やけに写実度の高い、こういう普通のがあると、びっくりしちゃったり、笑。

次回、中でもまた、たまらんリピートです。
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- 2021/01/07(木) 03:17:14|
- オーベルニュ 03-63-15-43
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