2017.08.ミディピレネー及びオーベルニュはカンタルの旅、その45
前回の村から、東方面に半時間ほど走ったところが、次の目的地です。
ブルゾンBrezonのサンティラリー教会Eglise Saint Hilaireです(ネットで確認したところ、年間を通じて、8時から18時までオープン。カギは、レストラン前に住むマダムManhesという方が持っているようです)。
実に美しいたたずまいで、教会のみならず、村の様子も、変に美しいというのか。
お昼時だというのに、しっかりと開いていましたので、まずは、中を見ることにします。
あまり何もなさそうな。
よく見たら、内陣の方に、少しだけ、名残がありました。
角っこ動物の方は、お掃除と修復で、良い感じに再生できる程度の状態だったのしょうが、下の人物の方は、これが精いっぱい的な様子です。
他も、顔だけずらり状態の、ちょっと面白いものがありますが、私、この時かなり疲れていたようで、あまり真剣に対峙していない様子が、撮影記録にありありです。
普段だったら、こういう柱頭は、一つ一つ丁寧に撮影するのに、ほとんどスルーしていて、この顔ずらりなど、遠景で撮影しているのみ。あまり目に入っていなかった様子です。
この教会で見るべきは軒持ち送り、という頭があり、そっちが見たくてうずうずしていた、ということもあるかとは思いますけれど。
そうは言いながらも、出しなに、扉口も一応確認。
まるでクリスマスみたいなネオンがあるのが不思議ですね。
両脇の側中には、左右まったく同じモチーフの柱頭がありました。
構造はもともとこういうものだったと思われますが、柱頭は、なんとなくかなり再建的な印象です。
真ん中にいる鳥の様子が変だし。これはペリカンっぽいですが、でも、フランスでペリカンってあまりいないですよね。
さて、再び外に出て、待望の軒持ち送りを見ていくことにします。
びっしりです。
早速出たのが、しわしわ系。でも、動物ですね。
そして、いきなり変なおやじ。
髭が激しいです。鼻の穴も、くっきりで、口がゆがんでいるのも、視線が思いっきり自分の左方向によっているのも、印象的です。
手で抱えているのは、性器にも見えるんですが、これは手なのか、前足なのか、何なんでしょうか。
同じポーズを、思いっきり省略のデザイン化したら、こうなるかも、という別のやつ。
髭も、ほら、あるし、笑。
なんか、多くの人の視線の先が気になる感じで、みんな、何かを見つめている様子なんです。
このくるりんは、もしかすると、鉋屑のバリエで、やはりどうしても組み合わせたかったとかそういうことかなぁ。
この子も、どっかは見てるけど、ガジガジするのに集中するあまり、ロンパリになっちゃった、みたいな、笑。
ガジガジに身も心も奪われてますよね。地獄でガジガジって感じなのかな。人型に見えるような気もするので、とすると、これは、あまり強そうじゃないけど、ライオン君か?
後は、装飾的なものも多くて、クローズアップすることもないかな、というところです。
でも、保存状態は良好です。
ちなみに、ここについた時、フランス時間的には、ここを逃すと、ランチなし決定、みたいな時間だったんです。で、教会のことを調べたときに、鍵守りとして出ていた、すぐお隣のカフェに、入ってみました。
何か食べられるか尋ねたところ、にべもなく、何もありません、と断られました。バール・レストランと看板があるのにねぇ。時間も13時過ぎくらいだったのにねぇ。でも、仕方ないですから、すごすごと、先に向かうことにしました。
それにしても、全体に小ぎれいではないですか。カンタルは山間なので、屋根瓦が石なんですが、そのグレーの様子が、大変落ち着いていて、全体にしっとりとした街並みとなっているように感じます。
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2021/01/11(月) 02:00:21 |
オーベルニュ 03-63-15-43
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