2017.08.ミディピレネー及びオーベルニュはカンタルの旅、その57
今回は、ロマネスク無関係な記事となります。ディエンヌの後半があるのに、うっかり書いてしまったので、前後しますが、上げてしまいます。すみません!
前回のディエンヌから、次の目的地に向かいます。どんどん自然に分け入る感じになってきて、広大な谷を見下ろす様子というんでしょうか。車も少ない美しい道を、快適に走りながら、「ん?こんなに様子がいい土地なのに、なぜ集落が一つもないんだっけ?湿地帯とかそういうことなのかなあ」と疑問が湧いてきます。

走行中に撮影できませんので、グーグルからお借りしてみましたが、まさにこういう風景でした。結構長い間、行けども行けどもだったので、湿地に違いない!と自分的に納得していました。
しかし、だんだん思い込みが揺らいできました。

こんな高そうな山があって、路肩に見晴台みたいなスペースが散見されます。
そしたら、やっぱり~!!!

いきなり、標高1555メートルの表示が出ました!なにそれ~、でしたよ。
自分がどこにいるか、分かったら、なんだかいきなり怖くなってしまいました。別に、断崖絶壁の道を走っているわけじゃないし、そういう怖さならモナコで、おそらくグレースケリーが落ちたのはこの辺の道じゃなかろうか、というような、まさに、右側は断崖絶壁、という道を走ったこともありますけれども、ここはそういうわけじゃなくても、相当怖かったです。
というのも、高さを認識してから、どんどん登りになったんだと思います。先に進むしかないし、今後どうなっていくかわからないし、その未知の怖さや、強制的冒険への恐れといいますかね、笑。
そうは言いながら、来ちゃったんだし、二度と来ることはない(というより、来たくない)ので、ちょっと止まりたいとは思ったのですが、多分、一番高い場所の見晴台みたいな場所にある駐車場が、めっちゃ少ない。
だから、多くの車が、路肩に駐車されていて、以下はグーグルですが、私が行った時も、こんな感じだったと思います。

でも、これさぁ、右側、怖いじゃないですか、柵もないし。
それで、そろそろと進んだのですが、やはり満杯で。
こういうところ、イタリアの方が、駐車スペースは取っているように思いましたが、ここが、特別少ないのかもしれないですね。
残念に思いましたが、仕方ないので、先に進みました。
そしたら、しばらく行った先に、路肩が見晴台になっているスペース発見。走行している車が少ないので、無事、駐車できました。
いやぁ、絶景でした。

こういう写真では、絶対にわからない爽快感です。
寒いくらいの風が、強く吹いていて、空気がおいしく感じられます。
その風で、大型の鳥が、浮かんでいました。

これね、鳥は止まってるんです、空中で。要は、タコの状態。真正面から風を受けているのでしょうね。すっごく面白くて、見入ってしまいました。
同じ見晴台に、フランス人の初老のカップルがいらして、やはり鳥に見入っていたことから、ちょっとおしゃべりしました。
とても感じの良い方々で、土地の話を色々してくださいました。この辺りは、火山がたくさんあって、それでぼこぼこしているのですが、最大の火口は幅、いや直径が60キロもあるとか、あれがピュイ・マリーPuy Maryだとか。
ピュイ・マリー!
前夜、シャンブルドットの夕食時、そういえばテーブルマットが、ピュイ・マリーの写真が入ったお土産品的なマットだったのを思い出しました。その時は全くわかってなかったので、なんかダサいわ、とか思っていたのですが、そうか、ご近所にあったからなんですね。
ピュイは、この地域で山のことです。

それにしても、あの時の会話は、何語だったのかなあ。フランス語だったんだとしたら、当時、少しは何とかなってたんだなぁ。やめちゃって勿体なし。
いずれにしても、予期せぬ山の空気を堪能して、峠ドライブまでやっちゃって、本当に盛沢山な旅となりました。
正直、事前に調べすぎていなくてよかった、と思いました。わかっていたら、何とか避ける道を探していたでしょうし、避けるのは無理となったら、行く前から怖くて、のんびりと、「湿地だから村もないのかなぁ」なんて間抜けなことを考える余裕もなかったと思うからです。

峠の後は、どんどん下っていきます。結構激しく下った先が、次の目的地となります。
が、その前に、ディエンヌの続きをやりますね。
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- 2021/02/14(日) 02:54:05|
- オーベルニュ 03-63-15-43
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