ブレーシャ周辺、続きです。今回は、Padenghe sul GardaにあるSan Emilianoです。
ここは、本当にラッキーでした。前回のLonatoの教会は、迷いに迷って、やっとの思い出たどりついたわけですが、そこで出会った地元の人が、その教会なら、家の近所だから、ということで、とても分かりやすく道を教えてくれたのです。正直言って、そこで教えてもらわなかったら、多分、わたしには一生たどりつけなかったと思います。
というのも、町からは相当離れていて、町に入ってしまったら、思いっきり引き返す必要があり、それでも、ちょっと見ただけでは分からないロケーションなのです。
ほら、こんなのっぱらの、それも思いっきり木に隠された状態です。まぁ、のっぱらの周りは、車が結構ビュンビュンと走っているし、こののっぱらも、時折競技用自転車の人が通り過ぎたりしているんですけど、でも、正直、一人で歩くのは怖いような田舎でした。
近づくと、超地味なファサードが出てきます。おっ、ここも切り石積みですね。
実はちょっとがっかりしたんですよ。勿論、クローズだし。
でも、後陣の方に回ると。
素朴ながら、きれーな装飾です。なんといっても、ピンクの石がとても美しくて、なんだよ、地味だな、と思いながら眺めていると、じわじわと美しさが心にしみこんできたんです。お日様の具合もちょうどよくて、おそらく石の持つ最も美しい色合いが出ていたのではないかと思うのです。
装飾といっても、ブロック積みみたいな盲アーチだけなんですけどね、最初に感じたがっかり感がすぅっと消えました。こうなると、ロマネスク病、かなり重症かもしれませんね。実際、そこらに落ちている石を物色して、美しい石ころをいくつかお土産にいただいてきましたよ。危ない、かも。
のっぱらの違う縁を歩いて、車に戻る途中、パデンゲの町が眼下に広がりました。そこではじめて、ロケーションが分かったわけです。協会は、かなりの高台に建っていて、町を見下ろしているんですね。ガルダ湖畔のパデンゲ、という町の名前なのに、およそ湖が側にありそうもないから、ちょっと不思議だったんですけど。
とっても気持ちよかったです。
そして、こんなに素朴な建物にすら感動できるようになるって、なんか、普通とは逆を行っているのではないかと不思議に思いつつ、感動もしながら、次の目的地に向かいました。ロマネスクって、でもそういうところありますよね。
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- 2009/11/19(木) 06:13:55|
- ロンバルディア・ロマネスク
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この教会、街中からけっこう離れた距離にあるんですね。湖からも高い位置のようだし。紹介された、この3つ、中がひとつも見れないのは残念でしたね。
史跡を表す案内表示もなしです? 写真で見てもガタガタ道だし、辿り着くのは難しそうだな。
- 2009/11/19(木) 08:50:00 |
- URL |
- クリス #79D/WHSg
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クリスさん
全く、残念なことですよぉ。実はこのブレーシャ周辺には虎の巻のイタリア語版サイトがあるんです。今、アドレスが分からないんですけど(重いものは、大体会社のパソコンで勤務中に見ているもんで。ここだけの話ですが)。旅のあとそこに改めていて見たら、どこも内部の写真が~。それも結構美しく整備されてるんですよ~。ぐやじい。
ここは素朴で、なんてことのない内部でしたが、わりと古そうなフレスコ画があったような。今度、そのサイトのアドレス、アップしますね。
あ、行き方はわたしに任せてください。事細かにご説明しますよ。
- 2009/11/19(木) 22:28:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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