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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

たとえ鍵のありかが分かっても(サン・ティッド―15カンタル)

2017.08.ミディピレネー及びオーベルニュはカンタルの旅、その85

前回のサン・セルナンからほぼ真西に10キロ強の村が、次の目的でした。いや、本当は端折ろうかと思っていたのですが、思ったより時間に余裕があったので、行ってみることにしたというのが本当のところです。

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サンティッドSaint-Illideの村の教会です。

到着したのが、ちょうど昼時。いや、フランスだとそろそろお昼も終わるっていう時間でしょうか、13時過ぎでした。
そして、教会の扉は、固く閉ざされておりました。ガーン。
今も不思議に思いますが、そんな時間だったのに、道端におやじがいて、他にもおばさんがいて、一応鍵のことを聞くことはできたんです。

おじさんによれば、市役所がカギを管理しているけど、今は昼休みで閉まっているよね、ということ。市役所はどこなんだろう、とうろうろしていると、他のおばさんがいたので、もう一度鍵のこと聞いてみたら、市役所の他に、そこの店でも管理してる、ということを親切に教えてくれましたが、お店も、当然昼休みでクローズです。

市役所はわかりましたが、この期間は午前中の2時間だけしか開いていないことが分かりました。

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教えてもらったお店も、14時までは絶対に開かないということだったので、ちょっと待てないなぁ、と思って、中はあきらめることとしました。
でも、外側は、ほとんど見所もない感じ。仕方ないので、目を皿のようにして、宝探しです。

しかし、そういう気持ちをあざ笑うかのような、愛想のかけらもないタイプのファサード。

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そして、外をいくら見ても無駄ですよ、ロマネスク、ないですから、と無言で説明してくれるこんなものまで…。

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これ、黒い部分だけロマネスクということ、つまり、内部の柱頭だけが往時のまま残っているということなんだと思われます。

それでも、何とか見つけた子。

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でも多分これ、遠目ではほとんど見えてませんでした。こうやって写真で見たら、ちゃんとかわいくて、ちょっと嬉しくなりました。往時のものかどうかは不明ですが、愛らしさやスタイルは、ロマネスク、だと思いたいです。

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向かって右側の扉上に、ひっそりとレリーフがありましたけれど、これは、後代くさい…。

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撮影するものもなく…。
ただ、窓になっている部分から、写真が見えたんです。

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でも、柱頭じゃないし、変に細密緻密な彫り物は、あまりロマネスクっぽくないですね。別物ですね、どうやら。写真を撮影しているので、現場では、ほとんど何が撮れているか見えなかったんですが…。
それにしても、悔しかったですね。もちろん、教会あるあるですけれども。

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  2. オーベルニュ 03-63-15-43
  3. | コメント:2
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コメント

写真

この写真、多分木製。修道士席のイス、あげると彫り物がみえますよね。あれだと思うのですが。
  1. 2021/04/27(火) 02:23:10 |
  2. URL |
  3. yk #C8Q1CD3g
  4. [ 編集 ]

Re: 写真

ykさん
あ。その手のものですか。確かに木製っぽい様子ですね。それは大いにありそうです。
結構行きにくい場所だと思うので、おそらく再訪は難しく、クローズは大いに残念でした。
  1. 2021/05/01(土) 11:55:48 |
  2. URL |
  3. Notaromanica #-
  4. [ 編集 ]

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