2021年08月夏休み第二弾、カンパニア+ラツィオ+トスカーナ+エミリア、その0
今月8日に出発して、先週の金曜日、ミラノに戻ってきました。11泊12日、かなりごたまぜな内容の旅でしたが、想像以上に充実しまして、満足度は高いです。
7月のフランス行きに比べれば、ずっと以前からターゲットは決めていたのですが、日々刻々変化するコロナの状況もあり、最後の最後まで予定を詰め切れることなく、見切り発車的に出発となりました。いずれにしても必要なのだから、せめてキャンセル可能なホテルだけでもさっさと押さえておけばよかったのですが、出発間際になって、最後の二泊を手配しようとしたところ、ほぼ空きがなく、真っ青になったり、という綱渡りでしたけれども、なんといっても、在住地でのマイカーの旅ですから、いざとなればなんとかなる、という強みがあります。その上、基本自炊と決めていたので、レストランの心配をする必要がないのも、ある意味強みだったと思います。

旅のターゲットは、まず第一に、カンパニア州の中世デビューです。
ナポリを州都とするカンパニア州は、ナポリ始め、ポンペイやカプリ島、アマルフィなど多くの観光地を有していますから、もちろん過去に何度か訪ねているのですが、中世観点から訪ねたことはないのです。近年、北部ブレーシャやチヴィダーレとセットで、ベネヴェントも、そのロンゴバルドの遺構がユネスコの世界遺産に登録されたこともあり、ロンゴバルドへの興味が強くありました。
また、そのベネヴェントや、近郊のサンタガタ・デ・ゴーティなどの地域に、ローマ以前に定住していたサムニウム族の文化も、今何か遺構があるというわけではないのですが、触れてみたい思いがありました。そんなところから、カンパ―ニアまで行こうということに決めたのですが、その過程で、なんと、洞窟教会に出会ってしまったのです。

以前、プーリアに、洞窟教会を目的に行ったことがありますが、なんか勝手に、洞窟はプーリア限定と思い込んでいたんですよね。そしたら、あるサイトに出会って、カンパ―ニアやラツィオに点在する洞窟教会が星の数ほどあることが分かったんです。いやはや、驚きました。
その多くに、フレスコ画が残されているんですよね、主にビザンチン系、つまり、私の好物。

しかし、アクセス情報を探すのは、簡単ではありませんでした。すっごく大変でした。それでも、いくつかの電話番号をゲットして、電話をかけまくっても通じなかったり、の連続です。出発時点で、確実にアクセスできると確信できたのは一つだけでした。

行ったら行ったで、これは本格登山に近いのじゃないかい、というような激しい登りが待っていたり…。一か所は、もしかしたら、日本人初、または二人目とか三人目とかそういう場所かもしれない、と思います。行かんて、あんなとこ。いや、研究者なら行きたかろうけど、1時間20分、這って登る状態の激しい高低差やるのは、おそらく容易ではないはず。
そんなわけで、ふたを開けてみたら、一か所どころか、結構な洞窟にアクセスできて、びっくりです。
今年になって入手したこれ(ヘッドランプ)が、こんなに役立つ日が来るとは。嬉しい驚きでした、笑。

カンパニア州は遠いので、往復で、ラツィオやトスカーナにも立ち寄り、これまでに見られていない教会や、エトルリアの遺跡を楽しみました。そういうわけで、本当にごった煮状態なんですけど、全体通して共通するのは、「いい汗かいたな」でしょうかね。とにかくよく歩きました。
で、昼はおにぎりで、夜はサラダ山盛りですから、とてもヘルシー。

自分自身が苦労したので、情報開示のためにも、早く記事にしたいですが、例によっていつになることやらです、笑。せいぜい忘れないように、色々メモっとこうとは思っています。
もしも、洞窟に興味があって、近い将来行く予定があるなどの場合は、お気軽にご連絡くださいね。持ってるだけの情報をお教えします。ってか、いないやろ、このご時世、そんな方…。
では、通常運転に戻りたいと思います。いや、ちょっとスピード上げたいと思います。
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- 2021/08/23(月) 10:59:26|
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