先日の中世の会のガイド・ツアーで訪れたサンタンブロージョです。
散々ロマネスク探訪にあちこちでかけて、ミラノに住んで、そんでいまさらって感じですが、サンタンブロージョは、北イタリアにおけるロマネスクの、最も重要な教会のひとつなんですよねぇ。本当にいまさら、です。
まずは外観。
これが正面からの姿で、二つある塔が、変な感じです。これまで何度も訪れているわりには、資料もちゃんと読んだことがなかったのですが、今回のガイド・ツアーでちょっと分かったことがあり、この二つの塔の謎もその一つ。
左が、教会の鐘楼で、右は、修道院用の鐘楼だったんです!教会はミサのお知らせ、修道院は、いろんな行事がありますから、そちらのお知らせ、ということで、それぞれが必要な時間に鐘を鳴らしていたとか。ほぉ~。周りは、混乱しなかったんでしょうかね。
この教会のイメージとして、赤いレンガ、だったんですが、意外や、基礎には大きな切石が使われていたんですね(ブレーシャ周辺で、散々切り石造りを見てきたせいか、妙に目に留まりました)。
教会本体の前に、かなり大きなスペースを使った前庭があります。古い建築だからだと思うんですが、この辺は、ちゃんと調べないとなんともいえません。
そこは、柱頭好き垂涎の広場、と思います。複数の石工が、異なる時代に作ったと思われる様々なモチーフの柱頭が、これでもか、と並べられているのですよ。
そして、全部、すごくかわいいんです!ここは、何度行っても、毎回同じように新鮮な気持ちで、ああ、いいなぁ、とうっとり出来ます。
教会本体のポルタイユは、今ではガラス板で保護されていて使われていませんが、ここもすごいです。
木の扉には、木彫り。これはちょっと時代が下るみたいです。そして、その周り、びっしり、もう言葉どおりびっしり石のレリーフです。かなり細かくて、一つ一つのインパクトというより、全体として、よくやるよな、というインパクトがすごいタイプです。
ケルト起源っぽい、こういうモチーフがまた、かはいい!いかにもわたし好みですよね~。
続きは次回。
スポンサーサイト
- 2009/11/29(日) 06:23:12|
- ロンバルディア・ロマネスク
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6
柱頭、かわいいですね。特に、動物や人間が、まるでまんがみたい。
- 2009/11/29(日) 15:13:00 |
- URL |
- ゆきーな #79D/WHSg
- [ 編集 ]
ゆきーなさん
ここのレリーフは本当にかわいいのがたくさんあるんです。内部もアップしますけど、説教壇もすごくわたし好みのかわいらしさで、困ってしまうくらいです。
- 2009/11/29(日) 21:40:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
- [ 編集 ]
どつさん
ここは、全体として時代が混ざっているので、田舎にたたずむロマネスクの教会とは全然違うんですけど、こういうディテールがよいんですよね。是非是非行かれてください。
- 2009/11/29(日) 21:42:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
- [ 編集 ]
教会と修道院の鐘楼ね。音色が違うから解るんですよ。そんなに難しく考えなくても。たぶん叩き方も違っていると思います。この写真紹介だと続編がありそうだと期待しちゃうな。
- 2009/11/30(月) 01:54:00 |
- URL |
- クリス #79D/WHSg
- [ 編集 ]
クリスさん
なるほど、音色がね。時間も違うみたいだしね。
続きあるんですよ。だって、やっぱり中もね。ちょっと待っててくださいねぇ。
- 2009/11/30(月) 20:57:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
- [ 編集 ]