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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

一生お世話にならないブツ二つ(セナート・ホテルとアウディ)

2021フオリサローネ その7

今回も、初めて訪ねる会場。よく前を通っていて、高そうだなぁ、と思っていたので、楽しみに行ってみました。

2021salone 073

セナート・ホテル・ミラノSenato Hotel Milanoです。

ミラノが誇るファッション・ディストリクトである、モンテナポレオーネ通りVia Montenapoleoneやスピガ通りVia Spigaにも近く、それでいて高級住宅が並ぶ閑静な地域でもあり、押し出しは地味目ですね。もともと住居用の建物だったのをホテルに改装したんだろうと思われますね。

エントランス入ってすぐに、吹き抜けの中庭状のスペースがあり、そこで今回の展示となっていました。

2021salone 074

Aqua - Artemest
アクア、そのタイトル通り、水をテーマにしていて、水のイメージをインテリアに持ち込もうとかそういうコンセプトですね。

展示スペースが、本来どうなっているのか分からないため、その変容の面白さは分かりませんが、場所にしっくりとしていたのは確か。もともとこういう池だったとしてもありだなぁ、という安定感でした。
行ったときは特に何もなかったですが、おそらく照明や音響も考えられているようだったので、夜間などは全く違う様子、雰囲気になるのかと思います。つまり、この、照明とか音響なしに、日中の光の下で見るのは、完全な展示ではないようなので、単に地味、と評価してはいけないんだと思います。

2021salone 075

水の反射、鏡などを多用して、いろんな眺めが見えて、それはそれで面白いものになっていました。飛び石のようなものを伝って水を渡るのですけど、意外とわかりにくくて、踏み外す人もいるような気がして、それもクスリとするっていうか。
撮影に夢中になって、危うく踏み外しそうになったわけです、自分自身が、笑。

2021salone 076

ミラノでは、ホテルのエントランスとかロビーって、あまり公共空間ではないところが多いです。巨大ホテルが少ないので、関係してないと入りにくいっていう感じ。だから、こういうプレステージの高いホテルを、気軽にのぞき見できるのは、個人的に楽しかったりします。

2021salone 077

廊下に、いろんなオブジェとか、古い映画やオペラのパンフレットが並んでいて、これもまるで展示みたいなんだけど、これは別に今回の規格とは無関係なホテルのインテリアのはず。20年くらい前のスカラ座のチラシとか、もっと昔の広告とか、ちょっとレトロなものが沢山張ってあって、ついつい何かを探すように見てしまう自分は、その時代にすでに普通にこの町で生活していたからなんだと思います。恐ろしいですね。

さて、見学はあっという間に終わり、次に移動ですが、その途中に、引っかかりました。

2021salone 078

Audi 
Creative Connections by Marcel Wanders studio

アウディは、毎回積極的に展示している車会社の一つですね。イタリアの会社は、あまり投資してないし、日本も、トヨタ、というよりレクサスとして参加することがありますが、車会社の展示で魅力的だったことはあまりないです。

今回たまたま通り過ぎて、次々と人が入るし、つられて入ってみました。

2021salone 079

前の人についていったら、なんか広大な応接室みたいな場所でびっくり。大きなスクリーンにコマーシャルみたいな映像が流れているだけで、ほとんど人がいないし、これは何だっけ?車の内装会社とのタイアップの家具かしらん、とか思いながら、とりあえずゆったりと腰掛けて、手持ちの水をごくごくやって、机に無造作に置かれていた美しいパンフレットを眺めて、使えそうな写真ページのある冊子を数冊いただくことに成功。

ちなみにですが、このフオリサローネとか、ベネチアのビエンナーレは、私の手作り品(主に小さなノート類)に使える紙ものをゲットする貴重なチャンスでもあるんです。去年はサローネもビエンナーレもダメだったから、紙ストックが枯渇しつつありまして、このアウディは、そのためだけでも大きな収穫でした。
ふふ、宣伝の冊子を見て、実は、その内容ではなくて、紙の厚さとか写真の大きさを、自分のノート用に使えるかどうか考えているとは、誰も思うまい、笑。

で、一休みできたので、入り口に戻ったら、ヤダ~、違うじゃん!本来見るべき展示はこっちじゃん~、と遅ればせながら気付いた次第。

2021salone 080

おおお~、なんかかっけー!
これね、布が浮いてるように貼ってあるんだけど、その下にセンサーがあるみたいで、軽く触ると、そこから模様が変わるようになってました。

2021salone 081

指でチョン、と押すと、こういう丸いのが生まれて、それが形を変えて流れていくみたいな。色も刻々変化して、きれいでした。
そして、この光の洪水状態の通路の先に、オーソドックスな展示が。

2021salone 082

すっごく高そうですっごくドイツ車っぽい銀のアウディがドカン!
もしかして自動運転車?と思いましたが、それはなかったです。ちゃんと普通にハンドルがあって、ダッシュボードがありました。でも電気車だったんだろうね、おそらく。
車はさ、高いとは言っても、普通にお金持ちなら買えるブツだからだと思うし、イタリア人は本当にクルマ好きだから、こういう展示って、多くの人が真剣に見るよね。運転席とか座らせてもらったりとか、まじ、買う目線で見てたりする。

2021salone 083

ま、私は買う予定ないけどね。
でも、きれいだったし、立ち寄ってみてよかった。フオリサローネは、やっぱり犬も歩けば、だなぁ。

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  1. 2021/09/17(金) 17:12:30|
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  3. | コメント:2
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コメント

ノート?

手作りノート? 写真を表紙につかうのですか?
それとも普通ページにして裏に字をかくとか?
一度ぜひ見せてください。
  1. 2021/09/18(土) 01:18:12 |
  2. URL |
  3. yk #C8Q1CD3g
  4. [ 編集 ]

Re: ノート?

YKさん、地味なところ、気に留めていただいて、ありがとうございます。
普通のノートなんですけどね、ハンコの趣味から、なんだかそういう方向に行きまして…。
実は、ハンコのことなんかも、一度記事にしようと思いつつ、延び延びになっているので、今度、まとめて記事にしますね!
最近はコズマ―ティ・テイストのハンコにはまっています。ちょっと気になるでしょうか、笑。
  1. 2021/09/18(土) 15:29:32 |
  2. URL |
  3. Notaromanica #-
  4. [ 編集 ]

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