アブルッツォ週末ロマネスク修行(2018年11月)、その13
コルフィニオCorfinioのサン・ペリーノ教会Basilica di San Pelinoです。
と、さらりと書いておりますが、この土地って、結構歴史の交錯するところみたいで、この教会も、Cattedrale Valvense di San Pelinoなんていうまたの名があって、なんだなんだ?って感じなんですよ。
もともとこの土地に定住していたのは、古代にCorfinium族と呼ばれる人々で、その当時はCorfiniumという村、その後ローマ時代にPentimaとなり、中世にはValvaという名称となりました。そのため、中世が創建の、いまのサン・ペリーノ教会を含む一群音建造物は、ヴァルヴァ時代のカテドラルとその他の建物群みたいな呼び方をされているようです。
のっけに、地味な絵図ですみません、笑。
これ、上の主な部分が、サン・ペリーノとなるんですが、右側の方の建物が、サンタレッサンドロ礼拝堂となるみたいなんです。行くまで、そんな別建物があるとか、まったく分かってないし、実は、行ったときも、よくわかっていませんでした。
このサン・ペリーノで見るべきものとチェックしていたのが後陣だったので、是非後ろにアクセスしたかったのですが、こうしてみて分かるように、向かって左側の方は建物がびっしりで、アクセスしようもない状態です。
で、右の方はというと、ファサード前にある鉄柵が、延々と続いています。
サン・ペリーノのファサードにはアクセスできますが、そのお隣の方は、鉄柵の中からはアクセスできず、鉄柵の外側を行くしかないのでした。
やっと、その横長に続いている建物、要は、サンタレッサンドロ礼拝堂と思うのですが、その終わりまで来ますが、鉄柵は折れ曲がって延々と続き、建物へのアクセスはかないません。その上、曲がりこんだ先は、冬枯れの荒れた畑となっており、もうすごい状態。
それでもお天気が良ければまだしも、降雨継続中ですから、地面はぐちょぐちょじめじめ、傘なしでは無理程度の降雨。うぅ、泣きたい気持ちでした。上の写真、右側に鉄柵が見えますが、ほぼ道なき道ですから、立ち枯れの植物に行く手を阻まれ、刺され…。まさに苦行です。
一瞬冷静になって、オレ、何してるんだ?完全に変な人じゃないか?とかふと思いがよぎるのですが、でも鉄柵越しにちらちら建物が見えてくると、いや、ここでふんばらにゃあ!みたいな気持ちにもなって、立ち枯れ植物と戦いました。そしてやっと…。
正直、肉眼では厳しいのですが、オペラグラスではしっかり、望遠撮影でもしっかりですよ。
ディテールがかわいいんですよ。この時のカメラは、光学30倍だったかな、威力発揮ですよ。それも、コンパクトなので、傘を持ちつつ最悪の状況で、片手でも、なんとかズームできてしまうという優れもの。うう、あのデジカメちゃん、よく働いてくれたなぁ(去年盗まれたやつです)、なみだ ;∀;。
古い時代の建物の装飾が、この後陣部分にはめ込まれたりしているようです。
これは、近くにアクセスしてみたかったです。
おそらく、この時修復が入っていたようで、それで、アクセスできなかったんだと思います。
あれから3年たっていますから、おそらく今ではすっきりきれいに整備されて、美しい緑の中にすっくと立つ、この後陣、苦行なしでアクセスできるものと思います。
上の写真でわかりやすいですが、左が、サンタレッサンドロ礼拝堂という古い部分で、装飾的な後陣が、サン・ペリーノ。その先にあるのは、おそらくかつての修道院の建物ということになるのかな。
メインの後陣を、真後ろから見られる場所まで行きたかったのですが、あまりに道なき道過ぎて、遭難しそうだったので、あきらめました。いやもう、私は風邪ひかない人なのでありですけれど、下半身、特に足は絞れるくらいに濡れましたから、普通の人だったら、風邪ひき決定ですよ。この上苦行したら、今度は、水のみならず、泥まみれ必至ですからね、それはさすがに…。
でも、事前情報通り、これは見ないといけない後陣でした。
この旅で、一番の苦行だったかもね。
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2021/11/13(土) 18:58:01 |
アブルッツォ・ロマネスク
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