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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ルパンに会ってしまった(ホテルと食事)

アブルッツォ週末ロマネスク修行(2018年11月)、番外編その2

前回の続きとなりますが、二日目と三日目の二泊した宿、ちょっと大変でした。

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Via col Vento
Strada Madonna della Vittoria 91, Chieti

悩みに悩んで、場所はいまいちだけどレストランがあるから、と二泊連泊で予約したんですけどねえ、到着した途端に、レストランがない、ということを告げられまして。
そもそも、キエーティという町が、丘の上にある町だということはおおよそわかっていて、ここはその郊外だから、ちょっと坂道だろうな、でもレストランあるから、帰ったら出る必要ないし、と安心していたわけでね。

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上の地図の、左の方に高速があって、そこからホテルまでぐるぐる山道なんです。ホテルは、キエーティの町への途中にあるんですが、そこから町までは1キロほどの道のりで、最初は緩やかですが、町の手前から結構な坂道になります。民家などがポツンポツンとある程度の寂しい道なので、歩くのはちょっとはばかられます。
「街までは車なら5分もかからないし、行けば店も沢山ある」とか、地元民の若いオーナーさんは、何でもないように言いますけどね、あなた、私の運転技術知りませんでしょ?と反論しましたけど、仕方ないですから、意を決して、到着した途端に、とるものもとりあえず出かけました。というのも、用心して早めに到着したため、まだわずかに日が残ってましたのでね。

しかし、ダメでした。町に入る前からかなりの急坂攻撃で、入ったら入ったで、もう暗くなっており、街灯は少ないし、どこに行ったらよいのか、見当もつかず、ただただ、後続の車に追立られるようによろよろと走り、なんとか一旦路肩に停めて、もうその時点で、気力パワー5%程度しかない状態。
最後の気力を振り絞ってナビに従ってホテルに後返り、その日は、朝食の時もらったバナナと水で、19時くらいにはベッドに入ってしまいました。
前夜とお昼にちゃんと食べといてよかった、と昼のレストランとの出会いに感謝感謝。

このホテル、そういうわけで高台に孤立してあるのです。あさイチ、そのロケーションのポジティブな点に気付きました。

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美しいアブルッツォの風景が広がって、これは眼福。
朝ご飯はちゃんと普通にあったので(おいしいとは言いませんが)、昨夜はひどい目に合った、と相変わらずオーナーのお兄ちゃんに愚痴をたれながら、いただきました。

ちなみに、霧がなければ、夜景も絶景と言えましょう。

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正直言って、悪い宿ではなかったんです。なんせ、一泊朝食付きで30ユーロ。部屋は清潔で必要なものはそろっているし、オーナーはとてもフレンドリー。ただ、ブッキング・コムに、レストランがあるかのように紹介していることだけが気に入らなかったんです。
宿泊後の評価でも、その点は文句を書いたところ、オーナーから反論が入りましたから、いくら安くても、自分にとって重要な点はあいまいにしてほしくない、という私の気持ちは伝わらなかったようです。実際、満足している方がほとんどのようで、評価は高かったと思います。

二日目は、ホテルに戻る前にスーパーに立ち寄って、お惣菜やら飲み物を調達して帰りました。ドライブ旅行は、昼間飲めないので、晩酌が楽しみなんですけど、しかしこの時、ワインオープナーはおろか、部屋食べ想定のフォークなども持っていません。
さて、どうしたもんか、と思ってワインの棚を見たときに、イタリアワインの幅広さに感謝しました!私の大好きなランブルスコは、発泡性なので、シャンパンのように、手で開けられるんですよぉ。
安宿で、洗面所にコップもありませんでしたので、車の中に山ほど転がっていた水のペットボトルをグラス代わりにして、おいしくいただきました。

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大学生の合宿か?レベルですねぇ、笑。
お惣菜は、サラダとかハム類、アラブ式に手指でいただきました。ほほほ、一人だから気楽なもんです。
行き帰りの時間の無駄もなく、食べ方を工夫したりして、結構満足な夕食でしたよ。

本編のアップに先立つ三日目ですが、この日は、教会のオープン時間に左右されたり迷ったりで、相当行ったり来たりが続いたんですよね。ランチもどうかな、と思ったんですが、意外とちょうどよい時間に程よい町にたどり着き、ランチにありつくことができました。

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Il Buongustaio
Piazza I Maggio 8, Bussi sul Tirino

目の前が停め放題の駐車場、というのも、私にはありがたいレストランでした。この時は、前夜食べてませんからね、やはりボリュームのあるパスタで行きたくて、再びキタッラ。

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キタッラということで選んだと思うのですが、今検索してみると、このレストラン川エビ料理推しみたいなので、期せずして、推し料理をいただいたみたいです。川エビ、つまりザリガニですよね。町の名前にもなっているティリーノという川が、店のすぐ脇を流れているようで、そこで取れるのではないでしょうか。
ザリガニって、食するところはわずかですが、良い出汁が出るんですよね。美味しかったです。そして、前日よりは少なかったかと思いますが、それでもかなりなボリューム。もちろん、この日はペロリ、でした。
美味しかったので、本当はセコンドも行きたかったのですが、昼間は飲めないから寂しいのと、時間がもったいないので、残念でしたが、パスタだけでさらりと。

番外編としては、もう一つ、絶対に紹介しておきたい場所があります。
実は、トイレ休憩で立ち寄ったバールなんですけどね。

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店中、ルパン三世なんですよ!

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Albeという村から、先のBussiに向かう道のどこかで、おそらくAlbeから高速に乗るまでのどこかなんですけど、グーグルマップとか検索で探したけれど、残念ながら、見つかりませんでした。高速に乗るまで、結構迷ったんで、どこをどう通ったのか、不明なんですよね。

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ちょっと感動しちゃって、どうしてこんなことになってるか尋ねたら、単にオーナーさんの趣味、ということで、コーヒーを入れてくれた人は淡々と、どっちかというと迷惑的他人事でしたわ、笑。
日本のアニメ、いや、今では漫画がすごい人気ですが、ここまで堂々と愛を叫ぶのは、やはりオタクですよ。アルベって、すごい田舎ですから、なんかすごいなって。

では、本編に戻ります。

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  1. 2022/02/24(木) 15:43:34|
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