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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

鳥に優しい?単に汚されたくないだけ?(カイセルベルグ、番外)

最初で最後のアルザス中世、多分…(2019年4月)、その6

夏休みの残り一週間、ひさしぶちにガンガンやっていこうと思います。スピードアップしないと、記憶は薄れるし、今後コロナ規制が解除されて、旅も増えそうな予感もありますから、そうなると、さらに大変なことになってしまいますからね~!
というわけで、間が空いてしまって恐縮ですが、さらりとアルザス、再開します。

カイセルベルグKaysersberg、実にかわいらしい町だったので、アルザスの典型的な町の様子、ちょっとあげておこうと思います。日本からのアルザス・ツアーみたいので、必ず立ち寄る町の一つと思います。

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川が流れていて、雰囲気が大変よろしい。お家も、木組みの古いたたずまいのものが多くて、本当に昔から変わらない風景が、どこでも楽しめる町なんで、きっと映画やプロモーションの撮影でも使われるんだろうねぇ。

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こういう風景って、パッと見たら、やっぱりゲルマン系の国と思うよねぇ。でさ、歴史的にもゲルマンと行ったり来たりなわけだし、どっちかというとドイツ気質っていうイメージも強くて、とすると、メンタルもそうなんかもね。ごみ一つ落ちてないみたいな。もしかすると、町の規制もドイツ的に厳しい可能性あるよね(でね、ドイツ人は、イタリア来ると、すぐ裸になるし、ごみ捨てまくりますよ)。

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作りは古いけれど、かなりケアしている様子が分かるよね。
木組みの、気の入り方も面白いね。家によって、しっかり三角だったり、ずれた三角だったり、色々ある。棟梁によるのかな。

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看板もかわいらしくて、こりゃもうクリスマス。
あ、クリスマス頃来たら、電飾ちかちかで、すっごくかわいいかもね。

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街並みの愛らしさに加えて、さらに嬉しくなるのが、この方々の存在。

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こうのさん!
あちこちに巣があるんですよ。これさ、よく見たら、巣が作りやすいような支えがあるよね。きっと毎年同じ場所に巣を作るこうのさん一家がいるんだろうよね。

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写真で見たらわかるけど、ここも支えがあったわ。
スペインでは、こうのさんよくお見かけしたけど、こんな親切な支えなんて見たことないとおもうな。
この町さ、こんなのもあった。

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燕さん専用マンション。
おそらくテラコッタかなんかで作られた人工アパートなんだよね。これは、燕に作らせると汚れるから?天然巣だと建物を傷めるから?それとも燕さんたちの労力温存用?

ちょっと検索してみたら、汚されてもいい場所にうまく誘導するため、という理由が主なようです。確かに、この建物の軒下は、前部燕マンションになっていて、その代わり他の建物にはついてなかったと思うので、毎年少しづつ誘導していった結果なのかな。
でも、燕が巣作りできない人になってしまわないんだろうか?

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その、燕マンションのお隣の建物だったかと思うんだけどね、これね。
プレートが貼ってあって。
ここで、かのシュバイツァー博士が生まれたんだそうだよ。今は彼の博物館になってるようだったけど、入らなかった観光に興味のないオレでした。
しかし、シュバイツァー博士って、名前は知ってるけど、何をした人か、記憶なし、笑。こういうときのウィキ。
「アルザス人の医師、神学者、哲学者、オルガニスト、音楽学者、博学者。通称密林の聖者。」ようなマルチな人だったのだね。それにしても、通称密林の聖者とはなんぞや?
そしてね、目に付いたのが、「ドイツで生まれフランスで活動した」っていう一文。
シュバイツァー博士が生まれた1875年時点では、カイゼルベルグはドイツだったということみたいだね。
なんか妙に、アルザスの近代史の複雑さを感じた気がしました。

というわけで、また中世に戻りますね。


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  1. 2022/08/22(月) 11:05:45|
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