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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

めげずに探す…(ObersteigenとReutenbourg)

最初で最後のアルザス中世、多分…(2019年4月)、その25

回っている地域で、実にマイナーで、なんでわざわざ来たんだっけ?と思わずメモにも書いてしまった二か所を、まとめてみます。

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オベルシュタイゲンObersteigen(これはもうドイツ語読みしかできません、わたしには)の、サント・マリー・ド・ラソンション礼拝堂Chapelle Sainte-Marie-de-l'Assomptionです。

1220年から1225年創建で、ロマネスクからゴチックへの移行期の建物のよい例とされているようです。アルザスにおけるゴシック超初期の代表であると。

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後陣、こんな様子ですし、なんだか頭混乱します。
この扉口のあるファサード側は、唯一のロマネスク時代の遺構となっており、確かに雰囲気はそうですが、柱頭も、すでにゴシック・テイストだし、アーキヴォルトの一部にらせん装飾が施されているような、そういうわずかな部分だけが、ロマネスク期の名残、というところですかね。

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内部も、以下のようなので、ここ行って入れなくても、がっかりする必要は全くないです。いや、なんならそもそもとして、行かなくてよいと思います…。すまんが。

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もし、現代的なステンドグラスが好きなら、主張は薄いけれど、嫌みのないかわいい現代ステンドグラスが見られます。

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同じ作家さんの作品と思いますが、まさに嫌みのない感じの良い現代ステンドグラスで、好みでしたが、これはここに来なくても見られる代物と思います。

次も、比較的近い地域の教会です。

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ロータンブールReutenbourgのサン・シリアック教会Eglise Saint-Cyriaqueです。

こちらはさらに強烈と言いますが、ロマネスク遺構としては、塔のみとなります。
いくつか興味深い彫り物がある、と事前に調べていたけど、正確にいくつでどういうものかは調べていなかったので、それこそ目を皿のようにして、宝探ししましたです。だって、せっかく行っちゃったわけだしね。そんで塔しかみあたらないという絶望だしね、笑。

何があったかというと。

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下の方は、二人の人物の頭部を両肩に背負う、というか、まぁ囲まれている状態なんですかね。そういう人の姿です。
そしてこの人物、解説なかったら絶対分からないと思うんですが、下半身がどうやら魚の二股で、それをつかんでいる、いわゆる二股人魚らしいです。
ということは誘惑的なやつとなりますかね。でも両脇の人は何でしょう。

そして右上の方は、王冠とかヘルメットとか、なんだかわけの分からない被り物をしたフィギュア、となっています。頭部は、アーチ部分とつながっているので、このフィギュアに属するのか、それとも建築的アイテムなのか、よく見わけもつかないようですね。それよりなにより、身体の部分が変ですよ。
もしかしてスフィンクス的なフィギュアなのかな。

それから他の場所。

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おっと~、また出たよ、屋号丸十。
素朴な十字架、素朴に彫るとこうなるってことなんだろな。

解説にも、彫り物は三つ、とあったんで、無事コンプリート出来てよかったです。

その他、碑文みたいのもありました。

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どの部分にはめ込まれていたかすら覚えてないんです。内容も、ざっと見ても読めないし、時代も不明です。読めないけど、明らかにゲルマン系の言葉だよね。

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ここも、二股人魚ラヴァ―とか碑文フリークとかじゃない限り、行かなくてもいいと思う。
でもね、アルザス・ロマネスクのサイトでは、どちらも比較的大きく取り上げられている場所なんで、外せない、と思っちゃうんだよね。とすると、マイナー的に取り上げられている教会だと、どういう状態なんだろうね。ロマネスク・オリジナルとしての数はあるけど、一般的なロマネスク・ファンが楽しめるレベルの教会は、かなり少ない、ということなんだな~。
多分、ゲルマン系とラテン系とか、様式の伝播とか、そういう研究をしている人向きの地域なんですよ、アルザスって。


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