最初で最後のアルザス中世、多分…(2019年4月)、その30
とりとめのない、笑、ノーヴィレ・レ・サヴァーヌNeuwiller-lès-Saverne訪問、続きです。
二つ目の教会です。

サンタデルフォ元参事会教会Eglise Saint'Adepheです。
フランス語のリエゾンが、いまだによくわかりませんが、この場合、サント・アデルフォになるのかもしれません。
前回までの記事で、このアデルフォさんのことは触れました。この方のレリックを受け入れ、増大した巡礼者をうまくさばくために12世紀、正確には1190/1225年に建てられた教会となります。
時代的には、ロマネスクからゴシックへの移行期となり、ここでも、もはやゴシック・テイスト満載という感じでしょうか。
ファサードには、かなりこじんまりとしていますが、二本の円柱が組み込まれたスタイルです。他年の、大規模な教会同様、こちらも赤い砂岩が使われていますが、二本の巨大角柱ドカン!のスタイルに比べると、全体に小ぶりで、共通性があるようでないですね。
この二本の塔、あえてアシンメトリーになっていると、解説にあったのだけど、そうですか?私にはシンメトリーにしか見えないけど、僅かにサイズ感とか高さが違ったりするのかしら。または、開口部のあるなしだったり?
ちなみに、とんがり帽子は、19世紀の超後付だそうです。

内部は、もうロマネスク的な様子は希薄で、構造だけ、というところでしょうか。
一応、いつもの宝探しはルーティンですので行うと、ちょっとだけね。

彩色がなかったら、目につかなかったかもね。

これは、ぼけちゃって…。
それにしても、こういう色をさすって、どうなんだろう?

柱に、こういうすじぼり的なシンプルなやつ。これは、なんだろう?下の帯は、それなりに装飾的で意味があると思うけど、上のは、とりあえず彫ってみたけど、完成してない感全開ですよね。練習?
後代にかなり手が入って、もともとの内陣はなくなっちゃってるそうです。
この、身廊を区切るアーチ構造は、往時のままなんだろうけども、かなり修復されちゃってるから、イメージがわかない。

後陣側、外からだとぺったんこでした。もともとは三つの身廊と呼応する三つ後陣スタイルだったらしいけど、13世紀終わりまたは14世紀初頭に、取っ払われちゃったようです。残念ね。

そこらのお足元に、ちょっとチャーミングな人がいた。

衣が違う気もするけど、巡礼なのかな。脚がかわいいよね。
以上、ちょっと長くなりましたが、この町おしまい。書きながらも、ストレスな見学で、読んでもストレスだったと思いますが、お付き合いありがとうございました。
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- 2022/11/03(木) 16:40:21|
- アルザス・ロマネスク 67-68
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