ビザンチンと猫にどっぷり、テッサロニキ弾丸ツアー(2019年11月)、その番外
この辺りで、ちょっと面白いことがあったので、番外編にします。
次の教会を探しながら、住宅街の分かりにくい道にきて、通りすがりのおばさんに道を尋ねたのです。英語で聞いたのですが、立ち止まったおばさんから返ってきたのは、なんとイタリア語でした。
今でもよく分からないのですが、こちらの発言にイタリア語が入っていたのか、激しいイタリアなまりだったのか、笑、とにかくイタリア語で、道を教えてくれました。
そして、ありがとう、と別れようとすると、ちょっと待って!と、傍らの家に駆けこんで、すぐに戻ってきました。手に持っていたのは、なんと…。

枝付の柿でした!
ここ私のうちなんだけど、立派な柿でしょう。食べきれないし、どうぞ持って行って、と三つも四つも実をつけている枝を渡されました。ちょっと戸惑っていると、家の入り口辺りで作業していたパートナーらしいおじさんが、「それは、まだ熟れてないから、今食べごろなのがあるから!」と、二つの柿をナプキンにくるんで、いそいそと渡しに来ました。
イタリアにも柿はありますが、食べ方が日本とは全く違います。日本から渡来した柿は、渋柿だったようで、イタリアでは、ぐじゅぐじゅに熟したものが柿です。渋柿は、干し柿にするか、ジュクジュクに熟すまで放置しとくと、脳天突き抜けるくらい甘くなるんだよね。で、どうやらギリシャでも同様だったらしい。
わたし、本来柿は苦手な果物で、特に少しでも熟したやつはダメ…。これ、絶対ダメなやつじゃん…。同行の友人も、ほぼ同じ。
でも、嬉しそうにプレゼントしてくれて、嬉しそうに見送ってくださっているご夫婦を見たら、若干ひきつっていたと思うけれども、ニコニコとお礼を言って、歩きながらひとなめ、二なめ…。
本当に脳天突き抜ける甘さで、体力回復の糖分として、若干役だったかもだけど、角を曲がって、ご夫婦の姿が見えなくなってから、速攻、道端のごみ箱に捨てさせていただきました。申し訳ないが、仕方ない…。
でも、枝付のしっかりしたやつは、捨てるに忍びなく、ホテルまで持ち帰って、レセプションのお兄さんにもらってもらいましたとさ。
テッサロニキの人たちは、英語堪能だし、イタリア語も結構いけるんかな。それにしても、感じの良いご夫婦だったなぁ。とはいえ、数日、どころか二日しかいない旅人に、熟すまで食べられない柿…。柿が日本起源だからとか、そういうわけでももちろんなかったし、不思議だよねぇ。いわゆるおもてなし、精いっぱいの気持ちってやつだったんかな。
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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報
- 2023/03/21(火) 18:01:21|
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