ミラノよりかなり緯度の低いローマの日暮れは早く、5時くらいには真っ暗になる上に、この日は雨でしたから、さらに早かったと思います。サンタ・チェチリアからも近いトラステベレ大通に面して、このサン・クリソゴノがあります。
例によって、というファサード。道に面しているので、全体を眺めるには、道の反対側に行く必要がありますが、そうするとこの暗さでは、全く撮影できない、というわけで、近くから無理無理にパチリ。ファサードにも鐘楼にも、全くライトアップがないというのは、珍しいというか、ちょっとかわいそう。
鐘楼は、三角屋根は後付でしょうが、ローマの典型的なスタイルのもので、低めのずんぐりむっくり系です(下の写真の右後方にうっすらとあるんですが、見えるでしょうか)。
内部は、ここもまた、こんなです。構造は12世紀ですがね~。
後陣には、暗い上に、有料照明はないし、ほとんど見えない状態でした。
床はコスマーティのモザイクで、とても美しいものでした。ここのは、コスマーティ初期の11世紀製。
この教会も、地下があります。ローマ時代の寺院や、家屋の跡が、かなり広い範囲、整備されて、見学できるようになっています。
左側身廊の奥にある製具室から、安っぽいドアを抜けると、階段があり、ぐいぐいと下に降りるようになっていて、ドキドキします。
いきなり、こんな遺跡が展開されるので、びっくりしてしまいました。照明は、それなりにしてあるものの、一人で歩くのは、ちょっと怖いようなところです。
こんな道を恐る恐るすすむと、古い寺院の壁面フレスコ画が残っている場所があります。8~11世紀の壁画ということですが、実際は、暗くて、よく見えなかったのです。
見学後に、絵葉書を購入しようと思ったのですが、地下見学の管理をしている教会守の人は、教会本堂で他の信者さんたちとお祈りに集中しているし、なんか声をかけそびれてしまいました。
ちなみに、地下への入り口は、特に明記してあるわけでもないので、事前に調べてなかったら絶対に分からないものでした。忙しい中無理やりした事前勉強が役に立って大満足でした。
こちらの多くの町には、いろんな形(遺跡とか、古代水道とか、貯水池とか)で地下がありますけれど、ローマほど地下に見るべきものがたくさんあって、実際に見学できるところって、そうないのではないでしょうか。多くの教会の地下に、クリプタとともに、以前あった寺院や家屋のあとがあったり、またカタコンベも地下深く広がっているし。地下好きにはたまりませんね。
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- 2009/12/21(月) 07:05:06|
- ローマの中世
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| コメント:2
デパ地下なら好きなんですけど≧∇≦ブハハハ
ざっと見てチェチリアともどもアプスにしかロマネスクを見出せないバロックの教会ですね。こういう教会は下を見て歩いた方が良いかも。コインが落ちてるかもしれないし(^∧^ )
- 2009/12/21(月) 00:59:00 |
- URL |
- クリス #79D/WHSg
- [ 編集 ]
あはは、そうかもね、クリスさん。
ローマの地下は面白いですよ~。この際、ローマ地下訪問記、とでもした方がよかったかもね!
- 2009/12/21(月) 22:27:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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