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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

承認欲求強め?(ヌイイ・アン・ダン18 その2)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その6(ベリー)

ヌイイ・アン・ダンNeuilly-en-Dunのサン・ロシュ教会Eglise Saint-Roch、続きです。外側を見ていきます。

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サイズ小さめだし、ぱっと見、つるんとしてる感じもするんだけど、ディテールにごちゃごちゃしているのは、さすがおフランス産、笑。
まずは、後陣のつけ柱にのっけられているでかい柱頭ですかね。

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サルですかね。左のは、何か加えている様子。
足指の繊細な彫りにびっくりしてしまいますが、それならアーカンサスだって、この程度の細かさは当たり前ってことでしょうね。
フランス人に限らず、欧州人全般に、手先が器用な人って現代では少数派な印象だけど、昔の職人さんはすごいですねぇ。あ、職人さんは、今もすごいのかな。

でもなんか、フランスって、モノづくりを外注している比率が高いような印象もあります。イタリアなどは、昔はパリのお針子さんとか馬鹿にされていたくらい、フランスのハイファッションの縫製とかを伝統的に請け負っていたようですけど、職人仕事がまだ結構残っているようにも思うんですけども、どうなんでしょうかねぇ。

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それにしても、ごちゃごちゃ感は、外側も健在、笑。空間恐怖とは違った意味で、なんか埋めたい石工さんって感じなんだけど、それが、全体に統一感ない感じで
っていうのが特徴?

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面白いよね、モチーフが。
前脚カミカミされてて、自分もなんかカミカミしてて、連続してる帯。オリジナリティもあるし、すごいんだけど、彫りが細かい分、どうしてもごちゃごちゃ感もすごい。自分のテクニック自慢系の石工さんだったのかなぁ。または豚もおだてりゃ的な人だったのかなぁ。

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塔の開口部のアーチ装飾もすごい。これは、でも好きだなぁ。イタリアには少ないタイプの連続装飾ですよね。

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こんな、絶対肉眼では見えないような小円柱にまで、装飾。
こういうのがすごいなって感心しちゃうんですよね。そして普通に望遠鏡で見たり撮影できたりする現代ならともかく、当時はさ、作り上げたら、その後は屋根職人さんとか、鐘楼管理する人とか以外は、目の前で見ることはできない場所なのに、こうやってねぇ。
これが祈りってやつなんですかね。
っていうか、職人さんたちは、依頼にこたえるわけだから、スポンサーが、ここまでやらせた、という見栄だったりもあるんでしょうし、それがつまり信仰の可視化みたいなところもあったんでしょうし、宗教もある意味罪深いですよねぇ。

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軒持ち送りは、オーヴェルニュも近い土地柄か、鉋屑バリエとか。
その、怖い系バリエとか。

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これ、包帯ぐるぐるのやばい人みたいになってますけど、なんですかね。耳っぽいのが、なんだっけ、ピクサーとかのアニメの緑色のモンスターみたいなキャラ、あの耳みたいだし、歯が怖いし、なんといっても目が…。
カミカミ系は、お隣にも。

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こっちは、普通に、でもないけど、上のやつに比べれば割と普通に肉食動物っぽいし、小動物ガジガジしてるおなじみな様子で、安心します、ってのも変だが。

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小さいサイズの軒持ち送りは、結構溶けちゃっていて、よく分からないものが多いのが残念。小さいのは、建物い比しても小さすぎるくらい小さいんだよね。これも、下からは、いずれにしても見えないレベルの彫り物です。

最後に地味なやつ。

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この、アーチを縁取る地味な石細工、分かりますかね。このタイプって、フランスではとてもよく見るけど、イタリアではないんです。石の先っぽとんがりっていうだけで、やけに装飾的になるやつ。本当に地味だけど、好物です。
モザイクに通じるはめ込み細工みたいのが好きなんで、そういうことかな。単純だけど、手がかかってますよね、おそらく。

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テーマ:フランス - ジャンル:海外情報

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コメント

旅ご無沙汰しております。
旅行して自分のblog書きに忙しくしておりました。 
それに海外に行かなくなったせいか、関心が日本の特に庭園に移ってしまってRomanesqueが遥か遠のいています。歴史も 5,6世紀の日本と朝鮮半島の交流史が面白くて。
ところで怖いといえば、下から6枚目、あれ、ハチの巣では?
 細い柱の ねじれ溝模様 珍しい、初めて見ました。
  1. 2023/04/26(水) 02:36:04 |
  2. URL |
  3. yk #C8Q1CD3g
  4. [ 編集 ]

今更ですみません!

YKさん
しばらくさぼっていたので、返信せずにいて、すみませんでした。
どこでも楽しいことを見つけて、のめり込むって、良いことだと思います。私も将来日本に戻ったら、ロマネスクとの関係性は変わっていくことでしょうし、日本ではやりたいこともあるし…、それはそれで楽しみに思っているんです。

そういえば、ハチって石壁の穴とかに巣を作ったりするタイプもいるみたいだし、びっくりしたことがあります。が、ここのは違ったと思います。

今後も、たまにロマネスクが懐かしくなったら、是非遊びに来てくださいね~。
  1. 2023/05/15(月) 14:30:04 |
  2. URL |
  3. Notaromanica #-
  4. [ 編集 ]

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