2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その70(アンドル・エ・シェール)
ロシェLochesのサン・トゥルス教会Eglise Saint-Ours、続きです(毎日9時から20時)。
前回、散々解説をあげましたので、今回は楽しい写真集にしたいと思います。

ポーチ扉口の、内側アーキボルト、楽しい浮彫が沢山ありますので、いくつかピックアップします。前回は自分の感想はあまり入れなかったのですが、全体として、若干ゴシックが入っているのではないか?というテイストを感じるものもありました。が、これだけ満載だと、ウキウキします。

特に、真ん中の帯のが、オリジナリティもあるっていうか、細かく分割されたパネルの形状に従ったはめ込みモチーフ的な様子も楽しくて、ずっと見てられる感じです。

この、両手をあげてる子、やばくないですか。

若い女性が躍っていたら、どうしたってサロメと思ってしまいますが、どうでしょうね。いずれにしても、この子はとても魅力的。もしかして踊っているわけじゃないかも。

きりがないので、この辺で。
扉の脇に置いてあったこれは、なんでしょう。現代ならさながら傘置きといったサイズ感です、笑。

浮彫のテイスト、古代っぽいし、もしかして近現代の再建井戸口だろうか?と思ったら、ローマ時代の祭壇だそうです。
ちょっと戻る感じで、ポーチの入り口にある柱頭です。

前回載せた解説で、ポーチは11世紀の建築とありましたが、この柱頭は、様子からして、扉口の浮彫と共通するような気がしますので、12世紀のものではないでしょうか。

内部にある柱頭です。

建物の、多分南側に当たるのかな?扉装飾は地味だし、溶けちゃっている様子ですが、うろこ状の浮彫とか、葉っぱモチーフの帯浮彫とか、好きなアイテムです。

内部にも、もちろん見るべきものはあります。

これは、ポーチに展示されていた図面ですが、各数字の説明がなかったかと。単なる撮影し忘れかな?だとしたら、すっごいあほじゃん、オレ、笑。
なんか、5番って、クリプトみたいな見えますが、そんなのなかったと思うんだけども。
にゅるっとか、つるっとした質感の、ちょっと面白い様子の柱頭。

内部は、基本白塗りです。

これ、よく見たら面白い!
ドラゴンが飲み込んでるのか吐き出してるのか分からないけど、サボテンみたいな身体の蛇状怪物の頭が、まるで、ジャンクなお菓子のキャラみたいじゃないですか?

ね、二人そろって嬉しそうにガジガジやってますね。

うろこがいっぱいあった。

最後は、全体の姿を眺めながら、後陣側も確認。

後陣側は、切り立った高台になっており、緑も多い美しい風景を眺めることが出来ます。また、教会も、鐘楼などのディテールに、まだ見るべきものもあるのですが、本当にきりがないので、この辺で切り上げます。
こういった大きな教会は、駆けずり回っても結構な時間がかかるので、一日の最後に持ってくるもんじゃないって思いながら、現場でも同じように、「もうきりがないから…」と自分に言い聞かせながら引き上げたとおもいます。
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テーマ:art・芸術・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2023/09/25(月) 20:16:44|
- サントル・ロマネスク 18-36-37-41-45
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