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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ローマ中世、その10、サン・ボニファチオ・エ・アレッシオ

さて、しばらく間があいてしまいましたが、しつこくローマの中世を紹介して行くことにします。
前回紹介したサン・サビーナ教会のすぐお隣にあるのが、こちら、二人の聖人に捧げられた教会です。


快晴のローマの早朝。お日様がまぶしく輝き、冷え込んだ空気もぐんぐんと温まっていく感じでした。冬とは思えない青空、これはミラノにはないですね~。
ここもまた、ローマでおなじみの姿。鐘楼だけは、中世のものが残されていますが、本体は、もうすっかりバロック。ああ。なんか分かっていても、やっぱりがっかりしてしまいます。大体鐘楼がレンガで、バロックの本体って、絶対バランス悪いですよね。バロックの人たちが何を求めていたのか、感覚が全く分からないです。
中もまた、思いっきりバロックです。柱や天井に至るまで、見事にバロック装飾。気持ち悪くなりそう。


が、一つだけなじめる中世が、床にありました。


保存状態のよい様々なモチーフのコズマーティ・モザイクです。そして、後陣に隠れるようにして、コズマーティの小さなかわいらしい柱が二本建てられたお宮のようなものがあります。


とても繊細で美しいモザイクです。お宮…、なんでしょうね、これ。ラテン語らしき文字が彫られた石碑が祭って(?)ありました。


正面入り口の周りも、モザイクで飾られていました。


ああ、よかった。どうせ通り道とはいっても、何もなかったら、ちょっとさびしかったし。コズマーティは、ローマでは嫌ってほど目にしますけれど、やはりかわいらしいし、古い時代のものであればあるほど味があってよいです。モチーフの多彩さはすばらしいですしね。コズマーティ一家、かなり長い期間にわたって、モザイク職人をやっているんですが、一子相伝でモチーフを伝えたんでしょうかねぇ。いや、勿論、誰でも真似出来ちゃいますけれども。たいしたもんです。これはこれで、しっかり調べてみたい職人技ですね。
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  1. 2010/01/26(火) 06:00:25|
  2. ローマの中世
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

わ、ほんとだ。この柱、かわいいですね。
Corsaさん、バロックは嫌いですか。レッチェとか行ったら、はきけを催すかも?
  1. 2010/01/26(火) 14:29:00 |
  2. URL |
  3. ゆきーな #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

バロックはだめですね~。中世を見る前は、うるさいな~と思う程度でしたけど、どんどん積極的にだめになってきました。そういえばもともとルネサンスの装飾過多も、あまり好きじゃなかったんですよ。レッチェは、でも懐かしい町です。バロックはともかく、また行って見たいな~。
  1. 2010/01/26(火) 22:13:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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