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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ローマ中世、その20、サンタ・コズマ・エ・ダミアーノ教会堂

サンタ・マリア・アラチェリ教会を見学したあと、カンピドリオの丘を下って、フォロ・ロマーノを眺めながら、コロッセオに向かって歩きます。地図を見ていた時点では、この教会、フォロ・ロマーノの中にあるものだとばかり思っていて、フォロ・ロマーノって何度も行っているけど、記憶にないなぁ、と不思議に思っていました。実際、ここはフォロ・ロマーノに沿っていますが、入り口は外にありました。
こんな感じ。かなり期待薄な印象を持たされる入り口です。


でも!そんなことにだまされてはいけないのが、ローマの教会です。まさに!
小さなキオストロを通り過ぎて、本堂の脇から入って、途端に、息をのみました!


これ、写真だとインパクトに欠けますが、すごいんです。本堂のスペースがかなり小さいのに、この後陣はすごい立派な大きさで、その上、中の半円天井部分も、その手前のアーチ部分も、モザイクでびっしりで、黄金が、文字通り光り輝いているのですよ。
それがいきなり目に飛び込んでくるので、え?なに?まぶしい?みたいな。大げさじゃなくてですよ。
6,7世紀頃のモザイクです。


羊の行列は、ラベンナ風。こういうのがはやったんですよね、きっと。


アーチの上の方の天使たち。今回、オペラグラス、もって行かなかったのは、大失敗でしたね~。実際は、いつも大荷物だったので、持っていたらいたで辛いものがあったとは思うのですが、こういうの、細部を見たいじゃないですか。

ここ、やはりフォロの時代に作られたものが元になっているようですね。最も古い部分は、地下に残っていて、ファサード側にあたる部分が、ガラスはめ込み窓で、こうやって地下の状態が、上から見られるようになっています。手前の方にあるのは、かなり古そうな祭壇。石がいい感じですよね。入れるようになっていてもいいのに。


今回、フォロ・ロマーノは、チケット売り場の行列がうっとうしくて入らなかったのですが、もしかしたら、フォロ側からは、下に入れたのかもしれないです。扉、ありますもんね。ちっ!

あ~、それにしても、次から次へと、すごいものが一杯で、ローマのすごさを改めて認識します。訪れる度に、さすが永遠の都といわれるだけのことはあるなぁ、と思うのですが、今回は、その思いをますます強くしました。
日本からイタリアに来られる方、ミラノなんてうろうろしている場合じゃないですよ!
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  1. 2010/02/24(水) 06:04:53|
  2. ローマの中世
  3. | トラックバック:0
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コメント

No title

優雅でモザイクをふんだんに使ったこの時代のものは、豪華でいいですが、精神性ということではやや物寂しい感じがします。でもローマは仰るように、凄い町ですね。私は過去に3回しか行ったことがありませんが、こことフィレンツェはもう一度訪れたいものです。

懸案になっていた、「石の概念」については近くブログインしたいと思っています。
  1. 2010/02/24(水) 02:01:00 |
  2. URL |
  3. 勝峰 昭 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ミラノに行かずにローマにいけってか≧∇≦
今回のローマ・ロマネスクの紹介は多いに参考になりましたね。
モザイクを見るならラベンナに行けなくともここで見るのでもいいかも。
  1. 2010/02/24(水) 02:29:00 |
  2. URL |
  3. クリス #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

elromanicoesさん
ローマの場合、中世の名残は、一部ですからね。全体として中世が残っている町とは、趣が大いに異なります。でも、確かにすごい町です。フィレンツェも、たまに行くと、ちょっといい町ですが、私はローマの方が圧倒的に好きなんです。
  1. 2010/02/24(水) 22:46:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

クリスさん
いいところがまだありますので、もうちょっとお付き合いくださいね。きっと、もっと行きたくなりますよ。なんちゃって。
あ、でもモザイクは、やはりラベンナはすごいんで、ローマとは全然違うんで、しっかり行ってくださいね。
  1. 2010/02/24(水) 22:48:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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