あっさり決まっちゃいましたね~。来るぞ来るぞ、とはみんな思っていたと思うけど、でもとてもあっさりって感じです。
というのも、4番手出発だし、調子を上げているロレンツォ、勝利から遠ざかって渇望感の強いだろうダニ、そしていつも勝ちたいストーナーを前において、もともとスタートはうまくないロッシだし、いずれトップ争いに絡むとしても、簡単なレースではないだろうな、という印象でした。
そして、スタートして、ダニが飛び出して、トップを取るとは!かなり気合は入っていたのでしょうね。そのあと、ロッシはすぐに順位を上げてきて、ダニ、ストーナー、ロッシの三つ巴。この状態での走りが、一番緊張感があって、わくわくしました。いつどこで、誰がどう仕掛けていくのか。3台の差が、本当にわずかでしたし。
しかしダニはあっさり脱落。うーん、この辺どうなんでしょう。今日はマシンの調子はそれなりによかったみたいですし、どこがどうで、あまりプッシュできなかったというのもなかったみたいですけど、かなり簡単に脱落して、その後トップ争いに復帰できないどころか、最後の方は、ロレンツォに追い上げられて、3位入賞も、かなり危なかったですね(ロレンツォが何とかダニを抜こうと仕掛けて、でもやっぱり最後まで抜けなくて。そういうの見ていると、まだまだこれからだな、がんばれ!って思うと同時に、果敢な攻め、いいと思いました~)。
ストーナーとロッシの一騎打ちは、これまでのレースに比べると、わたし的にはあまり盛り上がりませんでした。ロッシがひたひたと迫って、よし行くぞ!というところですいっときれいに抜いて、それでお仕舞いですもんね。ストーナーもダニ同様に、いや、ダニよりは緩やかでしたが、それで脱落してしまいましたもんね。あの抜きつ抜かれつのテンション高い駆け引きを見たかったなぁ。
ストーナーが調子いいときは、ロッシがどんなにプッシュしても、なかなか差が開きませんでしたよね。でも今日は結構短時間で差ができて、そういう意味では、マシンなんでしょうか。でもなんとなくメンタルな面も相当関係しているような気がします。どうしたってロッシは優勝で、ストーナーは、もうチャンピオンはないって分かっているわけだし。でもそれでパワー全開になれないとしたら、なんかやっぱりだめじゃんって感じ(どうしてもストーナー嫌い?)。
それにしてもロッシ、8度目の優勝。すばらしいですね。そして、この2年、苦しい時期を乗り越えて復活して、自分もすごく成長したと思うと、本人もインタビューで言ってましたが、本当にその通りですね。マシンの改良は勿論、おそらくレースにおける駆け引きやテクニックなどドライビング・テクニックの面、そして負けてもまた次につなげてゆくメンタル面など、明らかに一回り大きくなっているはず。もうすごく若くないのに、成長できるということが、やはり天才ということなのかな。
いつでもいろいろなタイプのライバルが誕生するけど、結局ライバルの方で自滅していくというのか。ストーナーは昨年の驚異的強さから、いよいよ世代交代か?と思ったりしたのですが、やはりまだまだロッシ時代が続きそう。で、わたしとしては大変うれしいことです。
日本開催だったので、こちらでは早朝7時からの放送で、日曜日だって言うのに早起きして、眠い目をこすりながらの観戦でした。これから再放送があるので、また見てしまいましょう。夕方には、ロッシの優勝記念番組があるそうなので、それも楽しみ!
Author:Notaromanica
ミラノ在住で、ロマネスクが大好きで、主にイタリア、フランス、スペインを回っています。