ファブリカ・デル・ヴァポーレ。蒸気の工場?
ここは、最近気になっていた場所。かつては工場だったところを全面的に展示スペースに模様替えした、ミラノでも、おそらく比較的新しい大規模なアート・スペースです。
ここが、グリーン・ブロック、というテーマで、全域フオリ・サローネの会場となっていました。
市街の緑化とか、エコとの両立とか、なんだかそういうことが一応全体のテーマになっているようでしたけど、ま、あんまりわかんないって言うか。
いかにもエコ、みたいな作品。ダンボールに照明が刺さっているだけ。いいんですけどね。だからなに。
プラスティックをテーマにしたインスタレーション。だだっ広いスペースの端っこに、様々なプラスティック製品が並べられていて、あとはビデオ。う~ん、だからなに系です、これも。
これは、ちょいと面白い作品。学生さんたちの試作品ということでしたが、ジュース・サーバーみたいな形体で、上から何本も細い水が落ちてきているんですが、それに触ると、ハープのように音がなるので、音楽が奏でられるということになっています。こういうタイプのものは、形を変えて、いろいろありましたね。音や触感やいろいろな感覚をミックスしたというのか、そういうもの。
再生ゴムの作品ですね。よい憩いの場になっておりました。子供の遊び場でもあり。そういえば、全然ゴム臭くなかったな。なぜ?再生技術が進歩しているのかしらん。
ダンボールの家具というのはいろんなタイプが出尽くしている感がありますが、これは結構初心に返って(?)という感じで、意外と好きでした。単にダンボールで、絵でモチーフが描いてあるだけのもの。描いてあるモチーフが好みだったというだけのことかな。でも、実際に使用可能なら、コストも安そうだし、気に入る本物の家具が見つかるまで、当面使うみたいな使用法で使うにはよいのではないかと。あ、それってエコじゃないのかな。
食べられる花壇。要は菜園。何もあえて食べられる花壇とかしなくてもいいじゃん、と思っちゃいますね。ただの菜園なんだし。でも本当に食べられる野菜が植わっていて、かわいかったですけども。
ま、こんな感じで、会場がなかなかすばらしい規模を持っているわりには、しょぼい展示でしたか。ただ、会場も、工場というからには、現代アートにマッチした大きなスペースがあるかと期待したいたら、こまいスペースがたくさんあるタイプで、あまり大規模なインスタレーションには向かないようです。
というわけで、展示内容も、スペースそのものも、ちょっと期待はずれではありました。ただ、現在も、一部工事中で、展示スペースはもっと広がりそうなので、今後に期待したいと思います。
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- 2010/04/20(火) 05:00:14|
- アートの旅
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