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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

プーリア・ロマネスク、その9

モルフェッタ

一日の終わり、疲れきって、どうしようかなと思いながらも、今ならまだ開いているし、と身体に鞭打ってたどりついたカテドラル。


ここからの眺めは有名で、とてもきれいですが、でも、鉄道駅の方から旧市街にアクセスしてたどりつくと、かなり雑然とした細い路地をたどって、いきなり目の前に立ちはだかる感じで、およそ、こういう美しい佇まいからはかけ離れたイメージに、驚かされます。
二つの塔、プーリア・ロマネスクに特有のクーポラ。
でもやっぱり巨大なカテドラルで、あまり私の趣味ではありませんでしたね~。

中は、石の質感が美しい、大変シンプルなつくりです。


でもここも、おそらくバロック時代にいじられていて、それを後代に取り除いて、ロマネスクの時代に無理やり戻したっていうやつだと思います。
片隅に、もともとは説教壇の装飾だったレリーフが立てかけられていたり。


オリジナルの教会の床モザイクが、ちょっと見えるようになっていたり。


唐突に、壁から、いかにも古い水盤が出ていたり。


あちこちに、オリジナルの名残があるんだけど、今ある佇まいと、100%しっくりしているかというと、ちょっと違うっていう感じでした。ただ自分自身が疲れていたせいかもしれないし。
でも、そうしてロマネスクの時代を追わないと、なぜ自分がここまでがんばってきたんだろう、という気持ちになっちゃうというのか、アクセスしただけでは納得できないものがありました。


後陣側の外壁は、飛び出す絵本状態の装飾ですが、ふーん、面白いんだけどね、ちょっともうゴシックだよね、とかなり投げやりに見学。
実際、外観はきれいだけれども、旧市街のはずれで、駐車場になっていて、整備もされてないし、さびしい雰囲気なんですよね。教会そのものは、かなり修復されていたから、あと十年もすると、周辺もきれいになっているかもしれませんが。

テンションの低いレポート。疲れすぎてからの見学は、だめって言うことだと思います。でも、元気なときにいっていたら、これだったら、他を先にすればよかった、と思ったかもしれません。要は好みの問題だな。やっぱり。
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  1. 2010/06/18(金) 05:39:14|
  2. プーリア・ロマネスク
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コメント

No title

kikukoです。2003年にプーリアを歴訪したとき、モルフェッタは駅からタクシーで行ったら、改築中で囲われていました。そのままUターンして駅に戻って以来、なんとなく気になっていましたが、読ませていただいて、なんとなくホッとしています。友人は駅から歩いているときに、数人の若者にしつこく取り囲まれて、怖くて引き返したそうです。プーリアで唯一、恐ろしい思いをしたと言っていましたが、ご無事で何よりです。
  1. 2010/06/18(金) 09:25:00 |
  2. URL |
  3. mus*c*_ita*ia* #79D/WHSg
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No title

でも、人それぞれ、好みそれぞれだから、分かりませんけど。
昔の南の旧市街は、かなり怖かったと記憶していますが、今回、バーリも含めて、怖いところは一つもなかったです。南も変わったな、と思ったところ。それでも、そういう怖いことはあるんですね。
わたしの場合、時間に追われて汗だくで必死に歩いていたので、私自身の姿の方が怖かったかもしれません…。
  1. 2010/06/18(金) 22:41:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
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No title

先週、モルフェッタに行ったので、記事をトラックバックしますね。
  1. 2010/07/25(日) 10:48:00 |
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  3. ゆきーな #79D/WHSg
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No title

ゆきーなさん
モルフェッタ、初めてだったんですね、以外。近所だと返ってそんなもんかもね。
プーリア、すでに懐かしいモードですよ。
  1. 2010/07/25(日) 21:24:00 |
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  3. corsa #79D/WHSg
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