ふふふ、決まった!
太陽の出ている時間に見たい、とできれば週末に再訪したい旨お願いしたところ、なんとこの前の土曜日は祝日であるにもかかわらず、すぐ売主に電話して、正午くらいならいいよ!とアポを取ってくれたのです。そして、訪問のあと、事務所で契約の話をしましょうということになりました。
どうもそのときは祝日であることをあまり認識していなくて、もう一度見られることに安堵して帰宅したものの、あれ?祝日に売主はともかく、不動産屋は働くの?と疑問が…。それに、普通は前日とか当日にアポ確認の電話が入るのに、今回はありません。あれ、やっぱり見せるだけで、契約の話は来週になるのかな、と半信半疑ながら、でも念の為、あわてて小切手を用意しました(普段使わないもので、持ってなかったんです)。
見たいという友人一人連れて、現場へ。営業の男の子と、不動産屋の経営者のオヤジが、売主と立ち話をして待っていました。太陽の下で見ると、改めて、「かわいいじゃん!」と思ってしまう建物です。同行の友人も、いきなり、「これ?いいよ、これはいいよ!」と興奮気味。
そして中に入り、階段を登りますが、その階段も手すりも、レトロな感じで、かわいい!さて、アパートです。
中は、公園に面した大きな居間、ちょっと小さいけど、ダブル・ベッドと箪笥、もしかしたら机も置けそうな寝室、そして小さい小さい台所と風呂場。でも台所は思ったよりスペースがあったし、あとは工夫で何とかなりそうです。同行者は、もうすっかり気に入ってしまって、わたしもすっかり背中を押された状態です。
実は、前日に、最後のアパートになるかも、と思いつつ、これまで熱心に営業を続けてくれた近所の不動産屋の紹介してくれたアパートを見に行きました。熱心すぎて、ちょっと辟易、という不動産屋だったんですが、今回の物件はなかなかよくて、正直、初めて、わたしの譲れない条件ほとんどすべてを満たしている物件でした。でも、感じるものがなかった。間取り図とか描いてみたり、いろいろ考えたのですが、やはり感じるものがない、という部分で、迷いは吹っ切れました(でもこの不動産屋にはちょっと悪い気もします、ちょっとだけ)。
その上、友人が背中を押してくれたので、もう迷いはなく、アパートのあと、近所の事務所に行き、手付けの書類を作成し、手付金の小切手を切りました。とりあえずは5千ユーロなので、まぁわたしの実感できる範囲だし、買い物的には、過去にもっと高い金額の車を買っているので、まだまだ、と思いますが、契約が成立すれば、1万ユーロ単位でお金が出て行きます。そして20年ローン…!
さて、そして週明け、こっちからのオファーに対して、売主は、もうちょっと色をつけてよ、ということで、ほんのちょっとだけ、こっちの出した金額より高い金額を言ってきました。不動産屋にしても、これ以上は譲れないよ、ということだし、実際、これだけ好きになれる物件は今後でなそうだから、受けてきました。金銭感覚、麻痺しつつある気がします。だって、ほんのちょっとだけ、とか言ってますが、冷静に考えると…。いや、多分ここはあまり冷静になると、ことが運ばないようにも思います。
2週間後に仮契約、その後ローンを組んで、本契約となります。うまく行けば、何とか年内に話がまとまりそうです。
こんな大きな買い物、人生初めてのことなので、実は決めた直後から、喜びより不安がむくむく…。
まだまだレポート、リアル・タイムで続きます。
Author:Notaromanica
ミラノ在住で、ロマネスクが大好きで、主にイタリア、フランス、スペインを回っています。