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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ミラノ、展覧会

今週は夏休みピークで、会社に行っても、電話もならないし、ひたすらのんびりと過ごせました。その決算、というのも変ですが、金曜日の今日は、2時過ぎに退社。ミラノの会社生活って極楽!とは言え、勿論厳しいときもあるし、残業代でないし、こういうときに帳尻合わせとかないとね。
せっかくなので、展覧会めぐりです。
まずは、これ。いかにもミラノの展覧会。その上、無料!

IL COSTUME VESTE LA MUSICA - L'ATELIER DEL TEATRO ALLA SCALA
Palazzo Morando, Milano
25 June - 12 September


ミラノの誇るオペラの殿堂、スカラ座で実際に使われた衣装の展覧会です。
わたしがスカラ座にはまって、通いつめていた頃の衣装も、あったように思います。


これなんか、バレエのチュチュですね。素敵です。

踊りは今でも大好き。最近は、舞台にはめったに行きませんが、随分昔はまった時代は、とにかくミラノでやっている全部の公演を、3シーズンくらい、全部見ました。クラシックからコンテンポラリーまで、何でもかんでもです。
その当時、どうしてもシルヴィ・ギエムが見たくて、ロンドンのロイヤル・バレエまでも行きましたね。
で、2公演もチケット買っていたのに、ギエムは病気かなんかで出なかったのでした~。その後、スカラ座の客演で、何度か見ることが出来ましたけどね~。
で、そのロイヤルの公演で、愕然としたのが、衣装。
演出も舞台も面白いんだけど、衣装が、とにかく全然だめなんですよね、ロイヤル。ぺらぺら。少なくともその当時は。なぜだめかと言うと、やはりスカラ座の衣装に慣れていたからだと思うんです。
本物なんですよねぇ。衣装に関しては、絶対的に歴史が違うんです。オペラにしてもバレエにしても、かなり本物のすごい重厚な衣装なんです、スカラは。それがスカラ座の良さであり、同時に、現代ものに弱い理由でもあります、多分。
すべてがそうでなければならないとは思わないし、現代物だったり、古典でも現代風の演出や舞台は大いにあって結構と思うのですが、古典をやるからには、やはり本格的にやってほしい。
で、この展覧会で、目の当たりにすると、やっぱりきれいですごいんです。
これが伝統ってやつで。

いいな、と思ったのが、この汚らしい一覧表。


どうです、これ。知る人ぞ知る。フラッチ、サヴィニャーノ、フェッリ、そしてギエム…。そう、バレリーナの身体の採寸なんですよねぇ。なんかすごく体温を感じる展示でした。

これ、ミラノのブランド品街、モンテナポレオーネのすぐ側の美術館でやっています。
昔は名のある方の邸宅だったに違いない素敵な建物。


無料だし、チャンスのある方は、是非お気軽に。
もう一つの展覧会はまた次回。
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  1. 2010/08/21(土) 05:58:50|
  2. アートの旅
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  4. | コメント:2
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コメント

No title

ミラノの駅舎に行きました。・・・・・良いところです。
  1. 2010/09/03(金) 23:13:00 |
  2. URL |
  3. 絵空定家 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ミラノにいらしていたんですか。中央駅、ですよね?あれは、確かにすばらしくて、イタリアの終着駅の中で、最も中央駅らしい威厳を備えた建物だと思います。最近改築工事がすごくて、たまに行くと迷っちゃいますけどね。
  1. 2010/09/05(日) 21:12:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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