ノバラ県のロマネスク、続きです。前回訪ねたカサルヴォローネを、数キロ北上したところにある村です。
Chiesa di San Colombano - Biandrate
ビアンドラーテ、サン・コロンバーノ教会
19世紀の再建という情報を得ていたので、多くは期待せず、訪ねました。村は、街道沿いの小さな村で、家々の背が低くて、とても好ましい田舎。どの家もこぎれいで、この地域の豊かさを感じさせます。道もとてもきれいに舗装されていて、ごみ一つ落ちていないんです。
で、教会はすぐに分かったんですが、おおお、再建だ~。ロマネスクの名残があるということだったけど、早くも期待薄です。
ここ、本堂入り口にある前室アトリウム部分。これが、ロマネスク・オリジナルの名残の構造物です。
無残にも、漆喰が塗りたくられ、ところどころにゴシック時代以降のフレスコ画。うーむ。
せっかくの柱頭も…。
漆喰で塗っただけでは飽き足らず、変なレンガ色に塗られた上に、しましまにされていて、なんとも哀しい姿でした。浮き彫りがしっかりと残っているだけに、残念感が返って高まります。せめてこのレンガ色、はがすわけにはいかないんでしょうかね。
内部もしっかりとバロックのキンキラになっています。
ま、仕方ないですね。一部の構造が残っているだけでも、ちょっとは過去が髣髴とされるし、それでヨシといたしましょう。
と思いつつも、しつこく外壁までチェックするわたくし。習い性とは恐ろしいものですね。そして、発見したのが、これです!
二股人魚~!
この夢見る人魚、これまでに見た二股さんの中で、文句なく一番のかわいさです。うっとり夢見て、愛らしいいい。
これもレンガ色に塗られちゃっていますが、オリジナルは、おそらく白い石だと思うんですけどねぇ。そして、他のレリーフとあわせて、ロマネスク起源のものと思うんですけどねぇ。
ほら、これも同じ外壁にあったもの。
うれしくなっちゃいました。やはりしつこく探すもんだな、と。
見るべきものは本当にちょっぴり。でも、この人魚には、また会いにいきたくなりそうな気がします。
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- 2010/11/14(日) 05:20:22|
- ピエモンテ・ロマネスク
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