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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

パレルモ、その2

サン・ジョバンニ・デイ・ラッブロージ教会 San Giovanni dei Labbrosi


ここは、強烈でした。何がって、すべての地図に、場所が間違って記載されているんですよぉ。
イタリアのガイドブックとしては、個人的に絶大な信頼を置いているツーリング・クラブの地図でも微妙に違うし、ホテルでもらったかなり見やすい市街図では、もう思いっきり違うんです。
でも、その市街図、とても分かりやすくて、サント・スピリトの位置も、ツーリング・クラブのよりも正確な感じがしたので、ちょっと信頼しちゃったんですよね。そしたら、行けども行けども、姿も形も見えない上に、どんどん郊外に向かって、歩いている人はおらず、車どおりだけが激しい道になって。
道端に野菜の屋台があったので、尋ねてみたら、全然違う方向を指示されて。
それがまた、人っ子一人歩いてない日曜の午前中だし、途中からは怖くなって、半分小走り。
でも、八百屋さんの指示は、距離以外はすごく正確でした。距離は、多分車感覚。「ここをまっすぐ、突き当りを左、最初の信号を右。たいした距離じゃないよ。」ということだったんですが、突き当りまで200メートルくらい、最初の信号まで、絶対に500メートル以上で、右に曲がってからも、500メートルはあって、つまり1キロ以上あったと思うんですけど、「すぐすぐ」。
ま、そんなわけでぜえぜえしながらたどりつきまして、後陣側からアクセスしました。


かわいらしい三つ後陣。クーポラはいかにもシチリアらしい、アラブ起源のピンクのお饅頭型。そして各後陣に開けられた小さな窓は、アラブっぽいモチーフの窓装飾。
たどりつくまで辛かったけど、ああ、価値はあったなぁ、と、この後陣が見えたときは、とてもうれしい気持ちでした。
側面。


あ~、やっぱりアラブ風ですよねぇ。こじんまりとしていて、なんかかわいらしい。
残念ながら、ここも日曜朝の礼拝中。さらに残念ながら、扉が閉まっていたんです。しらずに開けたら、かなりの音がしたので、あわてて閉めてしまって、内部の様子に眼をやる暇もありませんでした。どういう状態だったのかな~。でも、ミサに入り込んで、最後までいられる自信はないし、かといって、また他の人に迷惑をかけるような音を立てるドアを途中で再び開けて帰る勇気もないし、仕方ないですね。ちょっと待ちましたけれど、やはり終わりそうもないので、後ろ髪を引かれながらも、さようなら、となりました。

帰りは、多分こっちから行ったほうがいいはず、と反対側の道に出たんですが、驚愕。
なぜかというと。


トップの写真にあるファサード側の入り口は、柵になっていて、柵の向こうがこんな感じ。左には、昔のお城かなんかの壁のあと。右には、朽ち果てたような住居があり、全体が中庭のようになっています。現役の車も置いてあるし、明らかに住居も現役らしいのですが、相当ガタが来ています。え~、なんだろ、これ、と思いつつ、中庭を通り抜けて、表の道に出ました。道に面した住居部分、これです。


これ、写真で見ても相当ですけど、実際に見た様子は、もっともっと朽ち果てた感じなんですよ。で、この前の道に、教会の表示が立っていたんです。でもな~、表示を見て、この建物を見て、まさか、ここをくぐっていくと、教会があるとは、とても思えないです。
こっち側からのアクセスの方が、街中からは近いのですが、これはこれで迷ったかもね。
郊外ではあるけれど、中世の教会としては、かなり重要度が高いんですけども、なんか。シチリア、やっぱり普段うろうろしている北とは、かなり趣が異なりますねぇ。だから面白さもありますけども。

シチリア以外のロマネスクはこちらをどぉぞ。
ロマネスクのおと
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  1. 2010/12/17(金) 06:29:17|
  2. シチリアの中世
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

No title

相変わらず迷ったんですね。笑 屋根のドームがアラブぽいですね。コルサさんでも、流石にミサの最中は遠慮しちゃうんですねぇ。突撃となりのロマネスク!
  1. 2010/12/16(木) 22:43:00 |
  2. URL |
  3. たかし #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

壮絶ですね。でも無事に発見できて何よりでした。地図ってたまにあてにならないというか、知らない土地だと距離が長く感じるからなんですかね。
  1. 2010/12/17(金) 02:44:00 |
  2. URL |
  3. londoncomcom #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

シチリアの教会ってどうして あの赤い丸帽をかぶっているのでしょうね。なんだかトーチカみたいで とても奇妙。ところで この荒れ果てた地域、この教会には行っていないのですが、 昨日のヴェスプリ教会のそばも私が 行った時は屋台が店じまいした直後のようで 汚くて、いい印象はなかったです。
こういう廃墟みたいなところ怖くはありませんでしたか?私はツアーでしたが、 パレルモに行く前に シラクーザのフリータイムで仲間とタクシーでに美術館に行った時ある女性が 一歩入りおくれたのですが、 みごと バイクの二人乗りにバッグをかっぱられました。 ころんで かなり凄い傷。
それで もうこわくて、タンパンのポケットに少しずつ(日本円で千円くらいずつ) 何か所にもお金を 分けて入れ 武器になると日傘だけ持ってヴェスプリ教会に行ったことを思い出しました。
  1. 2010/12/17(金) 06:21:00 |
  2. URL |
  3. yk #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

たかしさん
わたし、年々謙虚になる一方で~。日本人の先祖がえりとかしてるのか?道でぶつかったりしても絶対謝らないイタリア人に対して、つい謝っちゃったりして、自分で嫌になったりしてね~。
というわけで、とてもミサにガタごと音をさせてはいる勇気はないんですよぉ。シクシク。
  1. 2010/12/17(金) 22:12:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

londoncomcomさん
まぁ、方向音痴なんで、仕方ないですね。でもこれだけ地図が間違っているというのは初めての経験でした。なんなんだろう。
なんでも盲目的に当てにしてはいけないって言うことなんですかね。
  1. 2010/12/17(金) 22:13:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ykさん
赤い帽子は、アラブの建築の影響と思っていますが、如何。

確かにね、人が歩いてないような場所は怖いですね。でもここ、すぐ近くは車どおりも激しいし、道を聞いた若者たちもとても親切だったし、見た目はともかく、怖い雰囲気は全くなかったです。
とは言え、何か起きるときはおきてしまうのでしょうけども。われながら、もう少し用心した方がいいかもナ、とは思いますが…。かっぱらい等については、ミラノでもあることなので、おそらく普通の日本人よりは、全身緊張みなぎって歩いているかと思います。
  1. 2010/12/17(金) 22:17:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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