久しぶり、展覧会話題です。
昨年末から始まっていて気になっていた、ロダンの展覧会、やっと行ってきました。
ロダンは、はるか昔、私の人生で唯一のパリ訪問のとき、ロダン美術館に行きまして、すっごく、本当にすっごく感動したことがあるんです。
ロダンって、日本だと、まずは「考える人」じゃないですか。
小学校3年生のときのお誕生会で、招待した同級生から、小さな「考える人」の置物をもらったことがあるんです。ちゃんとブロンズ色をしていて、大きさも、結構実物大に近かったような。それって、あるときふっと思い出してから、時々思うことなんですけれど、小学3年生で、プレゼントするようなものじゃないですよね。当然親御さんが、これを持っていけとかそういうことだったと思うんですが、それにしても、なぜ「考える人」?なんかの景品かなんかで、家でもてあましてたとかそういうことだったんですかねぇ。
おっと、話がそれました。
そういう私にとって、パリのロダン美術館は、とにかく印象が強烈なんです。なんせ、初めてのヨーロッパ旅行のときだったし、それまでは、美術って遠かったですからねぇ。
今回の展覧会でも、小さいサイズのがありましたけど、これ。接吻。
これに、すごくすごく感動した覚えがあるんです。
実になんというか、神々しいくらいに美しかったんですよ、記憶にある限りでは。
二十数年前の話ですから、若かったですしねぇ。きっとロダン美術館のたたずまいというのが、なんと言うか、普通のおうちみたいな雰囲気で、その上、訪問客も少なくて、貸しきり状態で見ていたというシチュエーションもあると思うんです。そもそも、初めてのパリで、何で、わざわざ行く、みたいな場所にあるロダン美術館に行ったのかも、今では謎以外の何ものでもないんですけれど。特に好きだったわけでもないのに。やはり小学3年の「考える人」がどこかで尾を引いていたんですかね。
正直、本日の展覧会はたいしたもんじゃなかったです。
ただ、入場料にオーディオガイドが込みで、それがなかなかドラマチックな内容で、印象的でした。作品一つ一つについての薀蓄を説明するのではなく、ロダンのインタビューをいい具合につなげているんです。もちろんイタリア語訳なので、ロダン本人が話しているわけではないのですが、ロダンの声が、とても素敵で、ちょっとうっとり聞いてしまうようなお話なんですよ。
そんなわけで、確実に、パリに行きたい気持ちが強くなりました。実は、パリは、そのとき以来ご無沙汰なんです。こんなに近いのに。
やっぱり行かないと。
Rodin Le origini del genio (1864-1884)
20/11/2010-20/03/2011
Legnano, Palazzo Leone da Perego
ところで、この町は、先日中世の講演会で話を聞いてきた、中世では有名なレニャーノの戦いの舞台です。駅前にこんな彫像が。
ちゃんとチェックしていないのですが、この鎖帷子や時代がかった兜からいって、きっと中世の姿。ふふふ。なんか親しみを感じました。
スポンサーサイト
- 2011/02/13(日) 06:23:10|
- アートの旅
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0