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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

モンレアーレ その1

パレルモに行ったら、たいていの人は、モンレアーレを訪ねると思います。
パレルモの町外れから、南東に向かって、緩やかな坂道を延々と行った、山の中腹にある小さな町。


これは、パレルモの町を見下ろす高台からの写真。かつて、アラブに占領されていた時代、この平野一帯に、オレンジやレモンなどの柑橘類が植えられていて、実がなる季節には、目に付くすべてがオレンジ色だったんだそうですよ。それで、黄金の平野(Conca d'oro)と呼ばれる土地です。
すべてがオレンジ色…。君よ知るや南の国、ですよね。
パレルモの町まで、家がずっと立ち並んでしまっている今の姿から、自然の緑やオレンジ、黄色など鮮やかな色しかなかった千年前の眺めを想像するのは、ちょっと難しいのですが、でも12月だというのに、この鮮やかな緑、青い空からは、今でも損なわれていない自然の豊かさは少なくとも伝わってきます。どうでしょうか。

私にとっては、三回目のシチリア、そしてモンレアーレ。
モンレアーレは、シチリアの中でももっとも思い入れの深い町なんです。というのは、初めて訪ねたときに知り合った子供と、今でも文通しているからなんですよ。文通!昔はインターネットも携帯もなかったですからねぇ。
当時小学生だった彼女、当初はお手紙でもしょっちゅうスペルを間違えていましたが、今では素敵な女性になって。
今回は、五年ほど前に彼女がミラノに来たとき以来の再会で、とても盛り上がりました。大人になっても、私にとってはどうしてもピッコラ(子供)で、すごく大人な女性らしい発言をされると、なんだか戸惑ってしまうのでした。

さて、モンレアーレを訪れる目的は、もちろん黄金のドゥオモです。
前回、十年前に訪ねたときは、オープンしているはずの日に、なぜか「消毒中」ということで、入場できませんでしたから、今回は大いに期待していました。
まずは、外側もしっかりチェックです。

内部は黄金ですが、ファサードや側壁、外観はとっても地味でびっくりするほど。
とはいえ、その地味な中でも注目するべきポイントは二つあって、ひとつは、後陣。


パレルモのカテドラルの後陣と同じ装飾ですが、こちらの方が、おそらく後代の手の入り方が少ないせいか、より美しいし、よく残されています。結構地味な建物の並ぶ路地の突き当たりに、装飾的にはかなり派手な姿が垣間見えて、このアングル、好きです。


やっぱりアラブ風、アラベスクなんですかね。とんがったアーチにしても、幾何学的モチーフにしても、ちょっと違いますよね。色も、なんか砂漠っぽい淡いベージュで。
エイッ、もう一枚。


うーん、やっぱり好き。
この後陣の向かい側の一角が、モンレアーレでも最も古い地域で、中世の建物がほぼそのまんま残っているということでした。逆に言えばそこ意外は、結構新しくなっちゃっているんですよね。
では、外観のポイント、もう一つは次回。

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  1. 2011/02/17(木) 06:07:09|
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