ノヴェチェント美術館。日本語で言えば、20世紀美術館。昨年末に、長年の修復が完了して、何年ぶりか何十年ぶりか知らないのですが、再オープンした美術館。今年2月いっぱいは無料で鑑賞できるのですよ。
で、何度か立ち寄ったのですが、いつも入場の行列があるので、面倒で引き返していたのですが、そろそろ無料期間が終わりそうなので、今日は私も行列に並んで、見てきました。幸い、30分くらいで入ることができました。
(冒頭の写真は、実は年末のもの。このときは行列もなく、すいすいと入ることができたのですが、あまりに疲れていたので、引き返した記憶があります。)
特に、何があるとか、何かに期待していたわけではないのですが、結構いいものを持っています。もともと、ミラノ市内の他の複数の美術館で持っていたものを、1900年代、つまり20世紀というくくりで集めたのがこの美術館で、だから展示品は、すべて20世紀のもの。
最初の部屋には、印象派とかピカソとかあって、おそらく20世紀の導入部分。その後は、ひたすらイタリアのアーティストの作品が並びます。Futurismoに関しては、かなり充実しています。
イタリアというよりパリで活躍したモディリアニやデ・キリコの作品も結構あります。あれ?でもあの人は?
と思った頃に、ころあいよく出てくるのが、フォンターナや、マンズーや、マリーニや…。
展示も、入れ物の構造も、なかなかよくできています。ドゥオモのすぐお隣なので、途中の窓からの眺めが、とてもドラマティック。ドゥオモの尖塔だったり、中世の塔だったり。
最後の方には、20世紀半ば過ぎ、いわゆるコンテンポラリーに通じる、いかにも「ベネチア・ビエンナーレも出た?」みたいな作品も出てきます。今後、この辺が充実してほしい、と個人的には期待したいところです(現代アート好きです)。
とにかくかなりの人だったので、駆け足状態でチェックしただけですが、それでもたっぷり1時間以上かかったので、じっくりとみたら、ずいぶんと時間もかかりそう。でもそれなりの価値がありそうなので、ほとぼりが冷めた頃に、有料でも、またゆっくりと訪ねてみたい美術館です。写真も撮り放題だったので、次回はカメラ持参で行ってみたいと思います。
2月中は無料なので、多少の行列はあるにしても、その価値はあり!行ける人は、是非行ってくださいね。平日は19時半までですが、木曜日と土曜日は、なんと夜22時半までオープンしていますので、ねらい目は、木曜日の夜8時過ぎあたりと思います。
Museo del Novecento
Palazzo Arengario - Milano
gratis until Feb 2011
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- 2011/02/19(土) 05:55:36|
- アートの旅
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