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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

モンレアーレ その4

黄金のモザイクは、もうちょっと紹介したいので、お付き合いください。
後陣。


光り輝いている状態がわかってもらえるでしょうか。照明がはいっている効果ももちろんなんですが、なんと言うか、全体の黄金のオーラが、それ以上にあるって言うのか。とにかく、これでもか状態の黄金ですからね。
近づくと、こんな感じです。


ビカビカですよ、とにかく。祝福するキリストは、あまりに壮大で偉そうで(?)、ちょっと引けちゃうんですけど、聖母がいい感じなんですよねぇ。


どうでしょうか。天使に両側を守られて、玉座に座っています。青い衣をまとって、黄金を背景にしたマリアというと、ベネチアの島、ムラーノやトルチェッロの後陣を彷彿とさせるのですが、それら島の聖母がちょっと孤高の雰囲気があるのに対して、この聖母は、より安定感があり、表情もとても穏やかで、受ける印象が全然違います。
聖母の下には、聖人たちが並んでいますよ。


モザイクもすばらしいですが、窓のアラブ風の透かしとか、下部にある幾何学模様も、本当に美しいのです。パレルモやモンレアーレのモザイクの面白さ、そして美しさは、アラブ世界との交流なしには、考えられないものなんですね、おそらく。

ロマネスクはこちら。よかったら、ベネチアやラベンナのモザイクなどと比較してみてください。
ロマネスクのおと
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  1. 2011/02/26(土) 05:27:28|
  2. シチリアの中世
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

たしかに、聖母子いいかんじですね。

ロマネスクのおと・・・凄い膨大な資料!

あとでゆっくりみたい。
  1. 2011/02/26(土) 10:39:00 |
  2. URL |
  3. ガビィ #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ガヴィさん
トルチェッロやムラーノの聖母を改めてみたら、でもやっぱり素敵でした。聖母には、やはり優しさがありますねぇ。
  1. 2011/02/26(土) 21:46:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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