黄金のモザイクは、もうちょっと紹介したいので、お付き合いください。
後陣。
光り輝いている状態がわかってもらえるでしょうか。照明がはいっている効果ももちろんなんですが、なんと言うか、全体の黄金のオーラが、それ以上にあるって言うのか。とにかく、これでもか状態の黄金ですからね。
近づくと、こんな感じです。
ビカビカですよ、とにかく。祝福するキリストは、あまりに壮大で偉そうで(?)、ちょっと引けちゃうんですけど、聖母がいい感じなんですよねぇ。
どうでしょうか。天使に両側を守られて、玉座に座っています。青い衣をまとって、黄金を背景にしたマリアというと、ベネチアの島、ムラーノやトルチェッロの後陣を彷彿とさせるのですが、それら島の聖母がちょっと孤高の雰囲気があるのに対して、この聖母は、より安定感があり、表情もとても穏やかで、受ける印象が全然違います。
聖母の下には、聖人たちが並んでいますよ。
モザイクもすばらしいですが、窓のアラブ風の透かしとか、下部にある幾何学模様も、本当に美しいのです。パレルモやモンレアーレのモザイクの面白さ、そして美しさは、アラブ世界との交流なしには、考えられないものなんですね、おそらく。
ロマネスクはこちら。よかったら、ベネチアやラベンナのモザイクなどと比較してみてください。
ロマネスクのおと
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- 2011/02/26(土) 05:27:28|
- シチリアの中世
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ガヴィさん
トルチェッロやムラーノの聖母を改めてみたら、でもやっぱり素敵でした。聖母には、やはり優しさがありますねぇ。
- 2011/02/26(土) 21:46:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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