大聖堂の本堂のお隣にある、クリプタの紹介に移ります。
本堂を訪れた日、クリプタはクローズ。そんなことはどこにも書いてなかったんですけれども、やられた!という感じでした。
一番の目的は、本堂のモザイクでしたから、あきらめようかとも思ったのですが、ブックショップで求めた本を見ていたら、ここまで来てこれを見ないで帰るわけには行かない、と思い、結局翌日、朝一番で再訪しました。
朝一番だし、独り占めで、そしてもちろんクリプタそのものはすばらしくて、本当に改めて訪ねた甲斐がありました。
本堂の入場は無料ですが、クリプタは有料。それに本堂から直接入れず、入り口がちょっと離れたところにあるせいもあるのか、教会には来ても、クリプタを訪れる人はほんのわずかで、大変もったいないような気がしました。モンレアーレを訪れる方があれば、本堂を出た後で、忘れずにクリプタにも寄ってくださいね。
では。
各辺が47メートルの四角形で、なんと228本もの円柱があるんですよ。
近付くと、こんな感じ。
優美なほっそりとした柱は二本一組になっています。多くの柱に、黄金をベースにしたモザイクがはめ込まれていて、豪奢ですねぇ。
アーチの幅が狭くて、表側には、アラブっぽい幾何学模様が施されています。
後陣の装飾とおそろいという感じで、なんともかわいらしいし、アラブ・テイスト爆発です。後陣もそうですけれど、このベースの土色がなんとも。
そしてまた、これだけの数の柱とアーチが生み出すリズムというのが、どんな片隅までも、これでもか、と装飾を施さずにはおれないアラブ芸術が体現されているようにも思われます。
構造として面白いのが、キオストロの中に、さらに入れ子のように、小さなキオストロがあるというところ。キオストリーノ(小さなキオストロ)と呼ばれているようです。
四辺の大きさが違うだけで、柱やアーチのサイズは同じなので、中にはいると、ちょっとうるさいくらい装飾が激しく目に入ってきます。特に、この部分の装飾は、他よりもさらに激しいみたいで。
他は、せいぜいモザイクはめ込みなのに、柱なんかこれですよ。
あ~、うるさい!って感じでしょ。
実際はもちろん、とってもきれいだし、蔓の間に挿入された人や動物のフィギュアは、見ていて飽きないんですけどね。
いやはや、じっくり見ていたら、一日あっても足りないようなおもちゃ箱ですよ、ここは。
思いっきり続きます。
ロマネスクはこちらでどうぞ。
気づいたら、モデナ周辺ページ・アップの目標にしていた2月が終わってしまいました。楽勝のつもりだったのにねぇ。でも、いよいよ佳境にはいってきましたので、本当にもう少しです。多分。きっと。
ロマネスクのおと
スポンサーサイト
- 2011/03/03(木) 05:16:50|
- シチリアの中世
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1
Hちゃん
キロストロは、わたしまったく記憶にないよ。当時見たんだろうか?見たんだね、きっと。
お互いなつかし続きだね。明日はベネチアだよ、これもまた20年以上前の記憶だもんね。
- 2011/03/04(金) 21:16:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
- [ 編集 ]