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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ミラノ フオリサローネ2011 その3

ブレラ地区、その3
無差別にいろいろ歩き回って、見て回って、面白いなぁ、と思うのが、自分の知らない世界がいかにたくさんあるかってことに気づかされることです。

普段は絶対にアクセスできない、立派な建物の中庭に面したショウルーム。照明も暗めで、なんか宝飾店のような雰囲気で、一瞬足が止まりますが、ままよ、と入ってみました。展示も宝飾店そのもの。どひゃ~。円形のガラスケースに品物が並べられていて、中にいる男性たちは、タキシードに白手袋ですよ!


何だと思います?
実はドアノブ。
ドア、窓、引き出しなどの取っ手なんですけれど、ちょっと驚きませんか。
考えたら、インテリアの中では、最もアクセサリーっぽいのが取っ手関連なのに、ホームセンターなどでは、機能性重視のものしかないんですよね。それでいて、ちょいと洒落たものは異常に高価。それも家の中の取っ手って、ドアノブだけでも相当の数になるんですよね。狭い我が家ですら、扉が5個ですからね。
改装をするとき、あれでもないこれでもない、と悩んだ挙句、やはりベースが金欠ですから、半端な値段の半端なものを選ぶよりは、安くて我慢できるものを使って、将来換えればいいや!と思って、安物を買ったんですよねぇ(そして将来という日が来るのかは不明…)。
でも、お金がふんだんにあったら、絶対、こういうメーカーを探して、買いたかったなぁ。でもホームセンターごときであの値段だったんだから、こういうのは、すっごく高いんだろうなぁ。
これなんかもどうです?


イタリア人が大好きな鉱物系。こりゃ、金持ちには受けそうだわ。

小物では、これもちょっと受けました。壁一面に並んでるこれは。


水洗トイレの、なんていうんですか?水を流すボタンですね。大と小と並んでるやつ。意外とオーソドックスな感じもしますけれど、でもいきなり入ったトイレで実際にあったら、どこをどう触ったら、とあたふたするかも。最近のトイレは、わからないつくりになっているところが多いですからね~、暗いし。こういうもののデザインを四六時中考えている人もいるんですよね、当然ですが。

全然違う分野でも、たとえばこれ。


これは、さまざまなタイプの加工がしてある銅の板なんです。工夫次第で、インテリアのあちこちに使用可能って感じで、多種の穴あき、エンボスっぽい加工、透かしっぽいもの、それはもうびっくりするくらいの種類があって。真ん中に仕切りを置いて、右は普通の素材の部屋、左は銅板使用の部屋にした展示もあって、驚きました。インテリアの可能性も無限ですねぇ。そして、どこまでも創造力を広げる現代の職人さんや技術者やデザイナーさんたちには、脱帽ですねぇ。

こういうのを見ると、インダストリアル・デザインの面白さも感じます。何もアートじゃなくていいじゃん、みたいな。でもあまりに具体的になると、いきなり脇で商談始まったりするので、なんか困るんですけどね。

最後にちょっとだけ、アートっぽいスペース。


これは日本人のYoshioka TokujinさんのTwiright。Morosoのスペースです。スモークがたかれている中に純白の椅子。そして純白のライトが幻想的に漂っていて、ちょっと息苦しいんですけど、すごく美しくって、見た目よりもすわり心地のよい椅子に座っていると、ちょっと夢見状態にトリップできます。
この方は、昨年のサローネで、もっとも印象的だったスワロフスキーをやってなかったですかね?これはもう、インテリアというよりもアートです。
やっぱりアートもいいです。ブレラだしね。
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  1. 2011/04/19(火) 04:34:30|
  2. アートの旅
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

素晴らしい。
日本にはこのようなドアノブはありません。
装飾金物だとおもいました。
  1. 2011/04/19(火) 03:30:00 |
  2. URL |
  3. Takumi #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

Takumiさん
ね~、びっくりしますよね。
でも、デザイン過ぎて、飽きてしまいそうな気もしてきました、ちょっと。
  1. 2011/04/19(火) 21:17:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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