モザイクで有名なラベンナにも近い、バーニャカヴァッロという町外れにある教会を訪ねます。サン・ピエトロ・イン・シルヴィス教会。
Chiesa di San Pietro in Sylvis - Bagnacavallo
ここは、週末の夕方だけオープンなので、訪ねたときは残念ながら、扉は固く閉ざされていました。オープン時間が明らかな場合は、無理を言うわけにも行かないので、潔くあきらめるしかありません。
教会は、7世紀初頭の創建で、ロマネスクの本当の初期の時代のもの。全体の姿もよく保存されているようですが、特に内部に、クリプタとか、7世紀当時の祭壇とか、同時代のチボリオの名残の浮き彫りとか、なんか古い時代を髣髴とさせるものが多数あるらしいので、やはり一度、開いているときに行かないといけないと思っています。
そういう意味では、実は大変うれしかったのが、このバーニャカヴァッロの町のインフォメーションです。
このバーニャカヴァッロ、ガイドブックの写真では中世の雰囲気をよく残している町並みが想像できたので、楽しみにしていたのです。ただ実際は、意外とそうでもなくて、ただこの、小さな円形の広場だけが、中世っぽい名残。
これって、スペインだと、ちょうど田舎の闘牛場にちょうどいいような大きさです。マドリッド近くのチンチョンという古都を、ちょっと思い出してしまいました。
一角にエノテカがあったので、食後のいっぱいと思い入ってみました。天井が高くて、素敵な造作。田舎ではありがちとは言え。
地元のワインを所望したところ、「地元モノ?う~ん、特にないなぁ。白だったら、プロセッコ(ベネトの発泡性)、またはグレコ・ディ・トゥッフォ(南の有名な白)とかどう?」とか言われちゃってちょっと萎え、結局何も飲まずに退散。雰囲気いいのに残念。なんだかな~。
それでぶらぶらして見つけたのが観光局。
土曜日の午後、まさか開いているとはね。
あいているだけでもびっくりなのに、資料が豊富ですごいんです。ラベンナからもすぐだけど、世界遺産の観光地ラベンナでは、きっともらえそうもないラベンナ関連の資料だけでもどっさり。
それでも貪欲に、中世関係の資料がないかと尋ねたら、熱心さを分かったくれたみたいで、奥からいろいろ出してくれて。
結局すごい数の資料を入手。これは、本当にうれしかったです。わたしの大好きなツーリング・クラブのガイドブックまであるのには驚き。無料でくれるくらいですから、古い版でしたが、それでもうれしいですよね。聞いてみるもんです。
で、ミラノへの帰り道に熟読したら、このラベンナ・バッサ地域、訪ねるべき教会、複数発見。
というわけで、今回中に入れなかったシルヴィス教会も、近い将来、絶対に訪ねることとなりそうです。この夏にも、もしかしたらラベンナを再訪するかもしれないのですが、場合によっては車で行く可能性も考えています。なんせ平地で、苦手な坂道が一切ないのも、大変わたしのドライブ意欲をそそる土地なんです!
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- 2011/07/17(日) 04:55:25|
- エミリア・ロマーニャ・ロマネスク
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